「上京してから半年が経ったけど、どうしても地元の田舎の景色が恋しくなってきたから、家の中で田舎の夜を感じられる間接照明作った」とTwitterユーザーのなるみ(@nal_333)さんが制作したミニチュアのコイン精米所に、SNSユーザーが郷愁をかき立てられています。枕元にこんな照明があったら…な、泣くもんか。
前回なるみさんを取材したのは今年3月末。メディア関連企業の社会人寸前ということもあり、「働きまくれ!サラリーマン変身セット」という野心に満ちた珍アイテムを世に問うた時でした。そして半年間の沈黙を破って発表したのが、ベクトルとしては真逆のコイン精米所。心に染みる作風。都会に疲れた文面。青雲の志に燃えた若者は東京という闇に呑み込まれてしまったのでしょうか。
コイン精米所とは、精米機が設置されている無人精米所のこと。玄米を入れてコインを投入すると、糠(ぬか)を自動で取り除いて白米にしてくれます。ミニチュア版はプラ板で組み立てられ、LED照明の優しい明りが内側を優しく包みます。正面扉には「営業中」「低温精米」「残米ゼロ」の張り紙も。季節は夏、スーパーの駐車場の片隅にあるコイン精米所の明かりに寄って来た虫が飛び交う…というシーンを思い描いたのでしょうか、「見てると本当に胸がキュッとなる」「独り暮らしの部屋でこんなん灯ってたら泣いちゃう自信ある」など15万以上のいいねがついています。
■コイン精米機に可愛さや情緒のようなものを感じる
激務に体が悲鳴、それともホームシック。なるみさんに聞きました。
ー半年以上の沈黙でした。この間はやはり極めて多忙な毎日だったのでしょうか
「そこまで大忙しというわけではないのですが、やはり大学生の時と比べると時間と心の余裕が少なくなって一旦制作を中断していました。社会人になるとあまり変なことを言えないので大変です」
ーコイン精米所というテーマとツイートの文章から、ホームシックになっているのではとお見受けしました
「田舎と同じくらい都会も好きなのでそこまで疲れてはいません(笑)。ただ、たまーに1日だけ地元に帰りたいな~みたいな気分になる時がありますね」
ーネットの反響からコイン精米所がこれほど癒しの存在であることに驚きました。
「自分以外もコイン精米機に可愛さや情緒のようなものを感じているんだとわかってうれしくなりました。「地元に帰りたくなってきた…辛い…」とメンタルにダメージをくらっている方がいて、申し訳ないことをしたなと思いました」
モノづくりの鬼才であるなるみさんは、特撮ヒーローに変身するベルトにインスパイアされたかのような「サラリーマン変身セット」、ロングセラー菓子「ルマンド」が1本しか入らない専用ジュラルミンケースを公開してます。コイン精米所に打ちのめされた方、なるみさんのアカウントで癒されてください。
(まいどなニュース・竹内 章)
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