■木陰で倒れていた野良の子猫
マロンちゃん(8歳・オス)は、2014年10月1日、木陰で衰弱していたところを保護された。
千葉県に住む坂口さんは、友人とドライブして遠出した。公園の広場で散歩していた時、マロンちゃんを見つけたという。
「目ヤニと鼻水で顔がぐちゃぐちゃになっていて、下痢をしてガリガリに痩せていました。保護しなければ明日にでも死んでしまうんだろうな…と思い、保護することにしました」
■3匹も飼えない!
坂口さんは友人が持っていた箱にタオルを敷いて、マロンちゃんを入れた。コンビニにでごはんを買って与えると少し食べてくれた。猫のトイレなどをホームセンターで揃えて帰宅した。
「うちには先住猫が2匹いたので、夫は『3匹も飼えない!』と最初は怒っていましたが、もともと猫好きなので、なんとか承諾してもらえました」
翌日動物病院に連れて行くと、生後1ヶ月半くらい。お腹には回虫がいてノミもついていた。半年以上病院に通って治療したそうだ。
「玄関先のマロンの薬の袋を置いていたのですが、それに『マロンちゃん』と書かれていたのを帰宅した夫が見て、『もう少しキリッとした日本語の名前にすればいいのに…』と一人で文句を言っていたんです。私はそれをたまたま聞いて、『あんなに反対していたのに…』と、笑ってしまいました」
最初はマロンちゃんを飼うことに反対していた夫だが、毎晩、帰宅すると内玄関のケージに入っていたマロンちゃんに話しかけていた。時には、ケージから出して、抱っこして話しかけていることもあったという。
■すっかり家族の一員に
去勢手術を早くしなければいけないと思っていた矢先、先住猫のマリーちゃんにマロンちゃんが覆い被さることがあった。慌てて去勢手術の日程を早め、手術が終わるまでマリーちゃんとは別室で飼おうと夫婦で話していた。
夫婦で話していた時、坂口さんが抱っこしていたマロンちゃんが不意に腕を擦り抜け、網戸から外に逃げて出してしまった。必死で探して一度は家の真裏で発見したが、興奮状態だったマロンちゃんを取り押さえることに失敗。仕事に行かなければならず、途中で捕獲を断念という。坂口さんは錯乱状態に。気が気ではなかったが、夕方家に帰ると夫とマロンちゃんが家にいた。
「夫によると、寒さと空腹のためか、外で他の猫に会って疲れたのか、自宅の庭に戻ってきていたそうです。今度はすんなり抱っこさせてくれて、部屋に戻せたと聞きました。去勢手術をしたら、外に出ることはなくなりました」
夫は次第にマロンちゃんを受け入れ、自室に招き入れるようになった。マロンちゃんも夫妻に甘え放題。すっかり家族の一員として一緒に過ごしているという。
「マロンは甘えん坊で、いつでもどこにでも付いてくるところが可愛いです。この先も平穏に楽しく過ごせたらいいなと思います」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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