世界中を旅する漫画家、五箇野人（ごかやじん）さんの体験談がSNS上で大きな話題になっています。アフリカを飛行機で移動中、隣席の人に睡眠を妨害されたというエピソード。しかし邪魔した正体を知った人たちからは「寝るよりいやされますね」「素敵な出会い」と五箇さんをうらやましがる声が寄せられ、五箇さん自身も「3時間いやされっぱなし」と目尻を下げます。隣人の正体とはーー。

■むぎゅっ→パタパタ→つんつん→ギュッの無限ループ

　今年3月、タンザニアの首都ダルエスサラームからエチオピアの首都アディスアベバ行きの飛行機内でのこと。フライト時間は約3時間。五箇さんは旅の疲れを取るため、睡眠に充てる予定でした。

　しかし目を閉じると「むぎゅっ」。何かに体をつかまれました。見ると、隣席のお母さんに抱っこされた女の赤ちゃんがニコッ。「遊んで遊んで」と言わんばかりに五箇さんの体をパタパタとタッチし続けます。あまりのかわいらしさに五箇さんも赤ちゃんの手の甲をつんつん。赤ちゃんは喜び、「Ahhー！」と笑い声を上げ、今度は五箇さんの指をギュッと握りしめました。

　赤ちゃんは終始ごきげんで、空港に到着するまでこの遊びをくり返しました。眠るつもりだった五箇さんも、3時間いやされっぱなしだったそうで、眠らなくても完全に体力が回復したといいます。

　五箇さんは帰国後、この出来事を漫画にまとめてブログとツイッター（@gokayajin）に公開すると、読者からは「かわいい」「天使ですね」「寝るよりいやされますね」「素敵な出会い」「ほっこりする～」などの声が寄せられました。

　「マンガを通して旅を追体験したり楽しんで頂きたいので、赤ちゃんのかわいさが伝わったことがとても嬉しいです」（五箇さん）

　昨年から旅を再開した五箇さんは現在、「コロナ以前と変わらず、定期的に新しい国に行きつつマンガを描いています」。次の旅の予定は「次の国はまだ未定ですが、またすぐ行く予定です」。最新刊は「つかれたときに読む海外旅日記（3）」（小学館）。旅の様子はブログ「五箇野人の海外旅日記」でも更新中です。

（まいどなニュース・金井 かおる）