新ひょうごの医療

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◇治療前の凍結保存が理想 情報少なく手遅れになる例も◇
がん治療は、副作用として生殖機能にも影響を及ぼす。特に、将来を描く思春期や若年成人の「AYA(アヤ)世代」のがん患者らにとって不安は大きく、精神的なストレスも伴う。生殖機能を保つには、治療前や治療早期に精卵子や卵巣を凍結保存するなどの方法があるが、発症のショックで妊娠への影響に考えが及ばず、温存方法を知らない場合も多い。
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- シリーズ16 AYA世代のがん
2018/11/3~2018/11/24
「新ひょうごの医療」シリーズ16は、「AYA(アヤ)世代」のがんを取り上げる。AYA世代は、おおむね15歳から30代の年代を指し、日本のがん医療で近年注目されるキーワード。小児や中高年の患者に比べて治療法の開発が遅れがちな上、心身の成長や進学、就職、出産といった人生の節目とも重なり、悩みも大きい。

