遺族アンケート
「震災から15年、あなたを一番支えてくれたものは何ですか」との質問に、59・4%が「家族」と答えた。世代別でも「ボランティア」が多かった10代以下を除き、各世代で「家族」が最多を占めた。
自由記述欄には、同じ経験をし、共に苦労を重ねた家族への感謝を伝える記載が多かった。
家族が支えになるということは、逆に見れば、つれ合いを失い、家族がいなくなった高齢者は大変な状況にある。80代以上では「家族」との回答が37・5%にとどまった。自由記述でも、独り暮らしの苦境をつづる高齢者が目立った。
家族に次いで「友人」「仕事」「親類」「ボランティア」の順に多かったが、いずれも数%にとどまった。
この設問では、回答を「ひとつだけ」と限定した。複数ある中から1点にしぼってもらい、明確にしようとした。しかし、無回答と複数回答が合わせて17・8%あり、「ひとつを選ぶことはできない」とのおしかりの言葉が多数書き添えてあった。
2010/1/8