遺族アンケート
4人に3人が「ある」
「 「震災は風化していると感じることがありますか」との質問では、「よくある」「たまにある」を合わせると、回答者の4人に3人を占めた。
回答者が住むのが被災地かどうかによる違いは、ほとんど見られなかった。
「あまりない」「まったくない」と答えた人の理由の記述を読むと、自分の気持ちの中では風化がない、との意味合いで回答しているケースが目立った。
風化について、夫を亡くした70代の女性は「何事もなかったかのようにキレイになった街の風景や被災地と被災地外、被災者とそうでない人との受け止め方に温度差がある」と指摘。父を亡くした40代の男性は「被災地という言葉が街の様子、人の生活とフィットしなくなった。後世に何を語り継ぐか、はっきりしたものが見つけられない」と書いた。
一方、「ここ数年、1月17日前後に決まってすることがありますか」との質問では、「ある」76・6%▽「ない」18・8%―で、5人に1人弱が「ない」と答えた。
2010/1/8