遺族アンケート
被災地との距離も影響か
「最近、震災体験を話すことはありますか」という質問の回答を、住所で仕分けてみた。「まったくない」「ほとんどない」の合計は、兵庫県内(被災地内)33・2%▽県内(被災地外)42・1%▽県外46・9%―で、被災地から遠のくほど話す機会が少なくなる傾向が見られた。
全体では、「よくある」10・9%▽「たまにある」49・5▽「ほとんどない」29・4%▽「まったくない」6・3%▽「話したいが、相手がいない」1・3%―だった。
話すことがよくある人が「家族、親族の死を受け入れられたと感じる」との設問にどう答えているか分析すると、「よく当てはまる」33・3%▽「少し当てはまる」18・2%▽「あまり当てはまらない」18・2%▽「まったく当てはまらない」24・2%―となった。必ずしも死を受け入れたから話すというわけではなく、受け入れていないからこそ話すケースもあるとみられる。
複数の家族を亡くした38人を分析しても、話すことが「よくある」「たまにある」で27人(71・0%)を占めた。
2010/1/8