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旦旦的二十年

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ジャイアントパンダ・コウコウの写真に向かって手を合わせる子どもたち=2010年10月16日、市立王子動物園
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ジャイアントパンダ・コウコウの写真に向かって手を合わせる子どもたち=2010年10月16日、市立王子動物園
2010年10月16日付紙面
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2010年10月16日付紙面

 2010年9月9日、悲劇が起きた。雄のパンダ・コウコウが死んでしまったのだ。人工授精のための麻酔から覚める途中で心肺停止した、と当時の記事にはある。来日した中国の調査団によると、死因は胃の内容物による窒息死で「不可避の事故」だった、と発表された。

 レンタル期限を5年延長し、2015年7月15日までの借り受けに合意したばかりだったのに。

 人工呼吸を試みながらも最後を「みとる」ことになった飼育担当者の苦悩は、いかばかりだったろうか。そしてファンも同じように悲しんだ。翌日の紙面では3歳の男の子が「なんで、なんで!」と母親に繰り返す様子が伝えられていた。

 この日から約10年間、タンタンは神戸で過ごすただ1頭のジャイアントパンダとなった。

2020/7/24
 

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