青春と音楽をテーマにした長編アニメ映画「きみの色」は、周囲の期待に応え続けることや自立への葛藤を、みずみずしく鮮やかに描く。「映画 聲（こえ）の形」「映画 けいおん！」などを手がけた山田尚子監督の最新作で、主人公トツ子が通う高校は神戸女学院岡田山キャンパス（西宮市）の校舎群がモデルとなっている。
全寮制ミッションスクールに通う高校生トツ子は人が色で見える能力を持つ。しかし、自分の色は分からない。同じ高校に通っている「きみ」の美しい色に引かれるが、きみは高校を中退してしまう。ひょんなことから、きみと、医大を目指す受験生で隠れて音楽活動をしているルイとバンドを組むことになり、学園祭に出場して－。
