特別展「松方幸次郎×山村徳太郎」の開幕を記念して、祝いの狂言「三番三」が披露された=10日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館
特別展「松方幸次郎×山村徳太郎」の開幕を記念して、祝いの狂言「三番三」が披露された=10日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館

 特別展「松方幸次郎×山村徳太郎 蒐集のパッション-ロダンを日本へ、具体を世界へ」が10日、神戸市中央区脇浜海岸通1の兵庫県立美術館で開幕した。

 神戸新聞社などの主催。川崎造船所(現川崎重工業)の初代社長で、日本の西洋美術の礎を築いた松方幸次郎(1866~1950年)と、前衛美術を多く収集した山村硝子(現日本山村硝子)元社長・山村徳太郎(1926~86年)が掲げた「美術を公共のものに」との理念に迫る。

 同展に芦屋発の前衛美術集団「具体美術協会(具体)」メンバー白髪一雄が能衣装をアレンジした作品「超現代三番叟」が出品されることにちなんで、開幕日の10日、祝いの狂言「三番三」が披露された。神戸を拠点にする狂言方大蔵流の善竹忠亮さんが、種まきや実りを表す「鈴之段」を躍動的に舞った。

 尼崎市から訪れた女性会社員(54)は「はやし方の力強い音が、展示されている白髪さんの赤い作品を連想させる。迫力が共通するのだと気づいた」と笑顔だった。

 12月27日まで。一般1800円など。同館TEL078・262・1011

(安藤真子)