内田幹樹さん
内田幹樹さん

 全日空の元機長が書いた航空小説の名作だ。成田からニューヨークのケネディ国際空港(JFK)までの「査察フライト」のもようが克明に描かれ、コックピットの緊張感が手に取るように伝わってくる。同乗する「査察操縦士」は航空法にのっとって国土交通相の指名を受けて機長ら操縦士の技能を審査する資格を持つ特別なパイロットだ。「ミス一つで資格が剝奪されるかも…」。エアラインパイロットが恐れる査察飛行の長き1日が始まる。