多可町は、かつて同町と西脇市を結び、廃線となったJR鍛冶屋線の記念館(同町中区鍛冶屋)の車両塗装のため、インターネットサイトでクラウドファンディング(CF)を始めた。車両はキハ30形で、エメラルドグリーンに白帯の「加古川線カラー」が特徴。保存は全国で唯一というが、老朽化によるさびや雨漏りが深刻化している。CFの目標額は400万円で、12月23日まで。(金井恒幸)
同線は1923年、播州鉄道によって野村駅(現西脇市駅)から鍛冶屋駅までの全線が開通。播州織や酒米など大量輸送に貢献したが、住民主導の存続運動が繰り広げられる中、90年3月31日に廃線となった。近年は同線跡を探訪するツアーが人気を博しており、同町は本年度、記念館の改修を実施。展示車両を塗装し、にぎわいにつなげる。
今年8月には町商工観光課窓口でCFを受け付け、9月25日時点で37件約120万円を達成した。鍛冶屋線の運転経験者による寄付や、同町に先祖が住んでいた人からの支援などがあったという。
来年3月27日には塗装完成セレモニーを同記念館周辺で行うという。今回のサイトでのCFの返礼品は、セレモニーでのテープカットや特別ガイド付きの鍛冶屋線跡ツアー、オリジナルデザインのヘッドマーク掲出権、記念冊子「線路の記憶」などを予定。町の担当者は「多可町に全国から注目される場所があることを広く発信したい」とする。
CFサイト「レディーフォー」で「鍛冶屋線」と検索する。町商工観光課TEL0795・32・4779
























