神戸市の都市開発を支えた「須磨ベルトコンベヤー(ベルコン)」跡のトンネルについて、神戸市は6日、三井不動産(東京都)などに一部区間を貸し出し、データセンターとして利用されると発表した。同社によると、トンネル内にサーバーなどを収容したコンテナを並べ、2027年末の運用開始を予定。トンネルを活用した商用データセンターは国内初という。
神戸市は1950年代に入り、六甲山系の山を削った土砂でポートアイランドなどを造成。64年以降、ベルコンは土砂を搬出し、神戸複合産業団地(同市西区)-須磨海岸の全長約14・5キロに及んだ。
2005年に稼働を終え、一部を残して撤去。トンネルは神戸総合運動公園(同市須磨区)の北側計約7・2キロが保存され、市は市民や民間事業者に意見を聞くなど、約20年にわたり、活用策の検討を続けた。
市は今年9月、トンネルの北側約3キロを対象に入札を実施し、三井不動産などが落札した。年間賃料約760万円で、貸し付けは10~20年を想定。賃貸借契約は今後結ばれる。
データセンターはサーバーなどのIT機器を設置し、管理運用するための専用施設。生成人工知能(AI)技術の急速な普及に伴い、世界的に高性能のサーバーの需要が拡大する一方、建設用地の確保などが課題とされる。
三井不動産は冷涼性や高い耐震性、外部からの接近が限定的というトンネルの特徴に注目。地中空間活用モデルの第1号と位置付け、さらなる展開を考える。
神戸市は「神戸の経済にも好影響があるはず。残りの区間の活用方法も検討を続けたい」とした。(篠原拓真)























