INAC神戸レオネッサのメインスタジアム完成イメージ図(アイナックフットボールクラブ提供)
INAC神戸レオネッサのメインスタジアム完成イメージ図(アイナックフットボールクラブ提供)

 神戸市は9日、同市東灘区の六甲アイランドにある市有地3・1ヘクタール(同区向洋町中9)について、賃貸借契約の優先交渉先にサッカー女子WEリーグ「INAC神戸レオネッサ」の運営会社などを選んだと発表した。同社によると、8千~1万人規模の観客を収容できるメインスタジアムを建設予定で、INAC神戸の拠点となる。2029年8月ごろの開業を目指す。(篠原拓真)

 スタジアム内にはレストランやカフェ、スポーツ体験ルームを整備。近くに温浴施設やサウナ、フィットネスジム、ランニングステーションが入る健康増進施設も設ける計画という。

 同社はスタジアムをINAC神戸のホームグラウンドとして使用し、周辺のホームタウン化を狙う。同社の担当者は「公園のように気軽に親しむことができる施設がコンセプト。多くの人が集える場所にしたい」と期待を寄せる。

 対象の市有地は六甲アイランド南端に位置する。阪神・淡路大震災で被災し、開業から約3年半で閉鎖になったアミューズメント施設「AOIA(アオイア)」の跡地(約12ヘクタール)の一部。同跡地を巡っては、市が98年に買い戻して以降、西側の一部に神戸国際大がキャンパスを移転するなど活用が進められてきた。

 市は今回、貸し付けに関する公募を実施。申し込みがあったのは同社などで構成する共同企業体のみだった。資格審査やプレゼンテーションを経て選ばれた。貸付期間は20年で、年間賃料は約8270万円という。

 市が所有するアオイアの跡地のうち、残り約3・3ヘクタール(道路整備予定地を含む)は利用が決まっていない。市の担当者は「どういった用途に使うか検討を続けている。六甲アイランドの活性化につながる利用法を考えたい」としている。