浜辺で伝統のバタカケを披露する氏子ら=11日午後、赤穂市坂越(撮影・中西幸大)
浜辺で伝統のバタカケを披露する氏子ら=11日午後、赤穂市坂越(撮影・中西幸大)

 赤穂市の坂越湾周辺で11日、国の重要無形民俗文化財「坂越の船祭」が行われた。浜辺では細長い板の上で男衆が舞う「バタカケ」が披露され、和船の船団が御旅所を目指す船渡御では11隻が、ゆっくり湾内を巡り海上絵巻を繰り広げた。

 祭りは大避神社(赤穂市坂越)の祭礼で、江戸時代に始まり、300年以上前の形を引き継いできたとされる。坂越湾に浮かぶ生島には聖徳太子の側近・秦河勝が漂着したと伝わり、霊を鎮めるため、みこしを載せた船団が生島の御旅所に向かう。

 浜辺では、ふんどし姿の男衆30人余りが長さ約7メートルの「バタ板」を担いで威勢よく練り回した。板を持ち上げ、その上からもちをまいたり、まといを回したりする場面も。立てかけたバタ板の先端でくす玉を割るなどし、観衆を沸かせた。

 続いて、みこしを積んだ和船の一団が河勝の墓所のある湾内の生島へ向かった。船上で獅子舞を披露する中、雅楽の音色と男たちのかけ声が秋晴れの空に響き渡った。(桑名良典)