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さらに減便される夜間時間帯の山陽本線下り快速「サンライナー」
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さらに減便される夜間時間帯の山陽本線下り快速「サンライナー」

JR西日本は10月2日にダイヤ改正をしますが、話題になっているのが列車本数の削減です。特に地方ローカル線は以前から列車本数が少ないため、都心部よりも戦々恐々となっていると思います。ローカル線におけるJR西日本ダイヤ改正のポイントを確認します。

■本線も削減対象に

北陸地区では越美北線(越前花堂~九頭竜湖)で列車本数の削減が行われます。越美北線は以前から列車本数が少なく、特に末端の越前大野~九頭竜湖間は計9本しかありません。そのため、沿線住民や鉄道ファンから心配の声があがっていました。

ダイヤ改正では福井~越前大野間は計18本から15本になりますが、越前大野~九頭竜湖間は現状維持という結果に。取りやめとなる3本は早朝時間帯2本と午前中の1本です。

和歌山地区ではきのくに線(紀勢本線)と和歌山線が対象です。きのくに線では土・日・祝日の朝夕時間帯に走る一部普通列車の運行を取りやめます。対象区間は紀伊田辺~周参見、紀伊勝浦~新宮です。

きのくに線以上に影響を受けるのが和歌山線です。和歌山線では昼間時間帯にある和歌山~粉河間の区間普通が取りやめになります。そのため、昼間時間帯の和歌山~粉河間は1時間間隔となり、同時間帯では和歌山駅30分圏内の路線の中で最も列車本数が少なくなります。

北近畿エリアでは山陰本線(園部~胡麻、城崎温泉~豊岡)と小浜線が対象です。園部~胡麻間では土休日の夕方時間帯にある京都発胡麻行き2本が園部止まりに、胡麻発園部行き2本が運行取りやめになります。

また土休日に運行される城崎温泉6時50分発福知山行きが豊岡発になり、城崎温泉~豊岡間で列車本数が減ります。小浜線でも列車本数が削減されます。

岡山・福山エリアでは山陽本線、瀬戸大橋線、津山線、吉備線、福塩線、因美線が対象です。注目は夜間時間帯の山陽本線下り快速「サンライナー」2本が運行取りやめになること。その結果「サンライナー」下り最終列車は岡山発19時09分になることが予想されます。その他の線区では計1~4本が取りやめになります。

広島・山口エリアでは廃止が議論されている芸備線の備後庄原~備後落合間の夜間時間帯で1本削減。また非電化区間の福塩線府中~三次間では朝ラッシュ時の府中~吉舎間で計2本が削減されます。また山陽本線では一部区間で保守工事や点検のため毎週月曜日に運休する列車が発生します。

■変更が目立つ鳥取以西の山陰本線

最も変更が目立つのは山陰本線の鳥取駅以西ではないでしょうか。鳥取~青谷・倉吉間は計4本、倉吉~米子間は計4本(平日)、米子~出雲市・西出雲間は計4本、出雲市~大田市が計1本、浜田~江津間が計1本削減されます。鳥取~西出雲間は日中時間帯と夜時間帯が減便対象となり、米子発下り普通列車の運転間隔は約2時間空くことが予想できます。

その他に最終列車時刻の繰り上げ、運転区間の変更、快速列車の停車駅拡大が実施されることが決定。その他、伯備線、因美線、境線で計1本~2本削減されます。

■全体的に控えめな削減ですが…

もちろん列車本数の削減により影響が出る利用者は多いと思いますが、今回のダイヤ改正の内容は全体的に「控えめ」と表現できると思います。

まず越美北線のように極端な本数削減が実施されなかった点にあります。発表前にJR西日本へ申し入れをした自治体もあり、最悪な事態は避けられたというのが実態ではないでしょうか。

2点目に近畿圏では土休日の本数削減が多いことが挙げられます。ケースによっては普通列車の運転間隔が2時間以上も空くので、休日のお買い物には注意したいところです。

「青春18きっぷ」利用者の視点に立つと、区間運転の削減が相次ぐ一方、全線を走り通す列車がそれなりに残ったことから、一安心といった感じでしょうか。ただし区間普通が取りやめになった分、全線乗り通しの普通列車の車内が混雑することが予想されます。

個人的に驚いたのは保守・点検により、山口県内の山陽本線の一部区間において毎週月曜日に運休する列車が発生したこと。このような方法は合理化の一環として地方ローカル線で実施されています。今後、極端に列車本数の少ない路線以外でも「週1便運休」は増えるのではないでしょうか。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

2021/8/28
 

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