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生後間もなく保護されたマコちゃん
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生後間もなく保護されたマコちゃん

マコちゃん(7歳・オス)は、生後間もない時に栃木県の青柳さん宅の庭に兄弟姉妹と一緒にいた。愛猫家の青柳さんは、友人と一緒に子猫たちを保護して、動物病院に連れて行ったが、獣医師から「あまりにも小さく、母猫がいないから母乳が飲めないので、育てるのは難しい」と言われた。

■瀕死の子猫たち

すでに青柳さん宅では、ちゃまちゃんという長毛のサビ猫を飼っていた。2013年8月13日の早朝、ちゃまちゃんが庭を見て、「にゃっにゃっ」と鳴いているので、長男が外を見てみると、庭先に小さくモゾモゾ動くものが見えた。

急いで外に出て見に行くと、そこには産まれて間もない子猫が3匹いた。1mくらい離れたところにもう1匹。計4匹の子猫を保護したという。茶トラと白猫2匹、白多めの三毛が2匹。青柳さんは友人と2匹ずつ保護して、お盆中だったが、開いている動物病院を見つけて連れて行った。カルテに記入するため名前をつけて下さいと言われて、茶トラ白(オス)をマコちゃん、三毛猫(メス)をココちゃんと名付けた。

診察室に入ると、獣医師は、開口一番「これだけ小さいと私達プロが育てるのも難しいし、母猫の母乳がないので、免疫不足などで無事に育つかどうか…」と言った。マコちゃんは危ない状態だったので、ココちゃんとともに点滴や注射で治療し、シリンジでミルクを飲ませた。

■懸命の看護

獣医師が、「真夏だが温めることが大事」と言ったので、青柳さんは、小さめの段ボールに小さい毛布を入れて簡易ベッドを作り、ペットボトルに熱湯を入れたものを布でくるみ、簡易湯たんぽにして2匹を温めたという。3時間おきにシリンジでミルクを投与したが、その時にペットボトルのお湯を入れ換え、目を離すことなく世話をした。しかし、懸命の看護も空しく、ココちゃんは生後3日の8月16日の昼過ぎに、青柳さんの手のひらの中で短すぎる猫生を閉じた。友人が保護した2匹はココちゃんよりも早く亡くなったという。

「とても辛くて悲しくて…でも、まだ命あるマコちゃんまでお空に旅立たせるようなことになってはならないと気持ちを奮いたたせ、懸命に一日一日を過ごしました」

青柳さんは、マコちゃんの育児日記を付けて、何時にミルクをどれだけ飲んだか、排泄の時間や量など、毎日写真を撮って記録した。お盆明けにはかかりつけの病院にマコちゃんを連れて行き、獣医師から「生後3カ月を乗り越えれば大丈夫」と言われたので、無我夢中で3カ月間マコちゃんの世話をしたという。

■先住猫ちゃまちゃんと仲良し

先住猫のちゃまちゃんは、マコちゃんのことを気にしていた。青柳さんは、小さすぎるマコちゃんに何かあってはいけないと思い、ミルクを飲んだら排泄させて、キャリーに入れて、ちゃまちゃんが手を出せないようにした。3時間おきの授乳の時期が過ぎて、夜ずっと眠るようになった時は、青柳が寝る時にキャリーごと枕元に連れて行き、朝起床時にキャリーごとリビングへ連れて行った。

嵐のような3カ月間が過ぎ、獣医師からも「よくここまで頑張りましたね」と言ってもらって、ようやく不安がなくなったのを覚えているという。

「リビングでちゃまとマコが仲良く追いかけっこしたり、じゃれあったりするのを見ると、嬉しい反面、ココちゃんがいて3匹で遊べたらどんなに良かったかと何度も何度も思いました」

マコちゃんはとても神経質で利かん坊だが、青柳さんにベッタリの甘えん坊。夜ベッドに入ると、すぐに来て、一緒に布団の中に入る。爪を切るのが大嫌いで、一本切るごとに“シャーッ”と威嚇する。冷蔵庫から出したペットボトルについた水滴や、水道の蛇口についた水滴を舐めるのが好きで、「舐めさせろ」とねだって鳴く、おちゃめなところもある。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2021/9/12
 

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