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『せせらぎビオトープ』アクアリウムが簡単に楽しめる
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『せせらぎビオトープ』アクアリウムが簡単に楽しめる

家で過ごす時間が増えたことにより、観賞魚を水槽で飼うビオトープが人気だそうです。ビオトープ(Biotope)とは、ギリシャ語のバイオ(Bio=命)とトポス(Topos=場所)を組み合わせた合成語で、「いろいろな生き物が暮らせる場所」という意味があります。

筆者も観賞魚を飼いたいと思っていたものの、「水換えが大変」とか「エアレーションが人工的」とかの理由もあり、もっとラクに自然に近い状態で育てる方法はないかと悩んでいました。そんなときに水槽の水を1年間交換不要で、しかも観葉植物も一緒に楽しめ、せせらぎの音で癒やされるという『せせらぎ室内ビオトープ』という水槽を見つけました。

開発したのは広島にある西条庭園という造園業を主業としている会社で、きっかけとなったのは、広島大学大学院の中根周歩教授の研究テーマである「地球温暖化に関する環境問題」に賛同したことから。産学官連携の事業で開発した緑化システムであり、SDGs達成に取り組む環境に配慮した商品が『せせらぎ室内ビオトープ』なのです。

■水交換が不要な水槽の秘密はろ過装置にあった

水槽の水はろ過装置を使っても魚のフンや餌の食べ残しによってアンモニアが発生し、水中の酸素が減ることにより水は腐ってしまいます。そのため夏場では月に2~3回は水換えが必要で、水槽のサイズによって手間がかかるものでした。

『せせらぎ室内ビオトープ』では、水槽の上に載せるろ過装置によって水が腐りません。仕組みは……まずポンプで吸い上げた水がろ過装置に注がれます。ろ過装置に敷き詰められた竹炭に付いているバクテリア(亜硝酸酸化細菌)によって有害なアンモニアを亜硝酸塩、硝酸塩へと分解し、硝酸塩は観葉植物が栄養源として吸収。キレイになった水はろ過装置の底に空いた穴から水面に向かって回転しながら落ちます。このときにナノバブルが発生し水槽内に酸素を溶け込ませるわけです。この自然を小さく再現した循環システムは特許を取得しています。『せせらぎ室内ビオトープ』は1年間の製品保証が付いています。

■水換え不要の水槽を1カ月使用してわかった10個のこと

ほんとうに水換え不要なのか、1年間試したいところですが、1カ月使ってみても10個わかったことがありました。今回テストした『せせらぎ室内ビオトープ 20cm型』の内容は、20cmガラス水槽(水量約8L)、竹炭ポトス植え付けろ過装置、循環ポンプ、除菌砂利(水槽用の底砂利)、フィルター、水槽のフタ、取扱説明書。

観賞魚としてアカヒレ(コッピー)を6匹入れました。アカヒレはパイロットフィッシュとして水槽を立ち上げるのに使われたり、大型魚の生餌として販売されてたりして、雑な扱いもされています。しかし、鯉の仲間で観賞魚のなかでも身体が強く冬でもヒーターなしでも飼え、性格も比較的穏やかなので狭い水槽にはぴったり。また水槽にアカヒレだけだと見た目がさみしいので、アカヒレとも相性が良く丈夫な水草の定番であるアナカリス(オオカナダモ)を砂利に植え込みました。

水換えはしませんが、餌の食べ残し、アカヒレのフン、水草から取れた葉は、たまにスポイトで取り除き、また蒸発により減った分の水は追加しました。

▽1、水量を変化させることでせせらぎの音を調整できる

水槽には最高水位線のシールが貼ってあるのですが、ポンプが露出しないのであれば水位を下げて使うことも可能です。水位が下がればせせらぎの音は大きくなるので、音を楽しみたい場合は水量を調整すると良いでしょう。就寝時に音が気になる場合は、就寝中のみポンプをオフにしても大丈夫とのことでした。

▽2、水換えしてないのに水槽の臭さがほとんどない

ろ過装置に敷き詰められている竹炭に発生したバクテリアが、アンモニアを含んだ汚れた水を分解し、植物が栄養素として吸収し浄化しているため、水の汚れが少なくて水槽独特な臭いもほとんどありませんでした。ろ過装置は3カ月に1回程度、風呂場などできれいな水が出てくるまで洗い流すと良いそうです。

▽3、エアポンプ不要だから振動やブクブク音がない

エアポンプを使わないため、ブクブク音や振動がしません。ろ過装置から自然落下で奏でるせせらぎの水音には、人間の耳に聞こえない100kHzの音域も含まれ、脳波を刺激しストレス緩和が期待できることが広島大学の岩永誠教授により実証されました。

▽4、観葉植物があるからといって陽に当ててはいけない

水槽を陽に当てると水温の急激な上昇や藻の発生、機器類が紫外線によって劣化するため、直射日光に当たらないところに設置します。観葉植物を育てたいという思いから陽に当てそうになりますが、直射日光は厳禁です。液肥も与えてはいけませんし、ポトスは耐陰性があるので、陽に当てなくも蛍光灯の明るさ程度でも育ちます。

▽5、観葉植物のポトスが成長して根が水槽にまで伸びる

ポトスの根がろ過装置の穴から水槽に伸びると穴を詰まらせてしまうので、その場合はカットする必要があります。実際に1カ月程度でも水槽の底まで根っこが伸びていました。、また大きく成長した植物は枝先をカットし、1年に1回は株分けするか植え替えをして新しいものにする必要があるとのことです。1カ月経つと枝が成長して垂れ下がってきたのでカットせずに他の枝に絡めてみました。

▽6、フィルターの清掃は1カ月に1回で良い

水草を入れたため、落ちた葉っぱが循環ポンプの吸い込み部分に少し詰まっていましたが、基本的にフィルター掃除は1カ月に1回で良いとのことです。

▽7、水槽が正方形なのでろ過装置を自由に置ける

使った水槽は20×20cmの小型水槽なので、ろ過装置を上から見て90度、180度に自由に置くことができます。フタを置けなくなるので観賞魚の飛び出しには注意。餌をあげているときに腹を空かせたアカヒレが激しく泳ぎ、なんと一匹が飛び出してしまいました。すぐに救出したので無事でしたが、フタはあったほうが安心ですし冬場は保温効果もあります。

▽8、餌をあげるときはポンプを止めたほうが良い

ろ過装置から滴る水によって、餌が沈んでしまいアカヒレが食べ損ない、食べ残した餌が腐敗することがあるため、アカヒレの場合はポンプを止めた方が良いと思いました。

▽9、コケがまったく生えないわけではない

一般的な水槽よりはコケは生えにくいかもしれません。1カ月程度ではコケで見えにくい、見栄えが悪くなるといったことはありませんでした。

▽10、水槽管理がとにかくラク

水槽管理や水質管理がとてもラクですので、水槽を管理したい、観賞魚のお世話をしたいという方にはちょっと物足りないかもしれません。

『せせらぎ室内ビオトープ』は、さまざまなサイズの水槽とろ過装置、アンスリューム、ガジュマル、コンシンネ、スパティフィラム、ミリオンバンブー、サンスベリア、シェフレラなどの観葉植物も選べるので自分の部屋にあった組み合わせができます。

1カ月使使ってみて、水槽内をなにげなくルーペで見ていたら、なんと生まれたばかりの稚魚を発見! 食べられてしまわないように急いでスポイトで吸ってペットボトルに移動しました。こういう発見があるのも観賞魚を飼う醍醐味というものです。家にいる時間が増えてきた人にとっては、観賞魚を飼うだけでなく観葉植物、せせらぎで癒やされる室内ビオトープが家時間を豊かにさせてくれるでしょう。

(まいどなニュース特約・鈴木 博之)

2021/10/9
 

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