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地震との関連性を想うと、ただの雲もどことなく不気味に…(荒木健太郎さん提供)
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地震との関連性を想うと、ただの雲もどことなく不気味に…(荒木健太郎さん提供)

10月7日夜に東京など首都圏を襲った震度5の地震。

不幸中の幸いで死者は出なかったが、東日本大震災以来、約10年ぶりの本格的な地震に多くの人が不安な思いに襲われているようだ。そんな中、SNS上では『地震雲は嘘だった』という事実が大きな注目を集めている。

きっかけになったのは「『地震雲』を不安に思われる方が多くいらっしゃるようですが、雲は地震の前兆にはなりません。巷で『地震雲』と呼ばれることの多い雲は全て気象学で説明できる子たちで、雲の見た目から地震の影響等を判断するのは不可能です。雲は愛でつつ、地震には日頃から備えましょう。」という雲研究者の荒木健太郎さん(@arakencloud)の投稿。

地震雲とは一般に飛行機雲のような線状の雲や層状になった雲を指し、過去には地震との関連性について大学などで研究もなされていた。現在では科学的根拠は無かったと解明されているのだが、一度広まった情報はなかなか消えず、多くの人の脳裏に残っているというわけだ。

荒木さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「そーなんですね。気象学的に説明できるんだ。図鑑をしっかり読まないと!!いつも、あ!地震雲やんって思ってました」

「昔、奈良市に鍵田忠三郎という『地震雲市長』がいたなあ。カギチュウと呼ばれていた。」

「東日本の震災以降、雲や空を見るのが怖くなり、震災のトラウマで通っていた心療内科でも『不安になるから空を見れない』と話していましたが、数年前に荒木先生のこのツイートを見て、昔のように空と雲が大好きになり、今では心療内科にも通わなくて済むようになりました。とても救われました( ;∀;)」

など数々の安堵の声が寄せられている。

荒木さんはかねてより大きな地震が起こるたびに地震雲が話題になり、不安に思う人が増えていることを懸念し、今回の投稿をしたそうだ。荒木さんが執筆した気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部 第二研究室ホームページの「『地震雲』を不安に思われている方へ」という記事によると「地震雲という考えは,日常的に空を見ていない方がたまたま空を見上げたときに目に入った雲や,大きな地震の後に見かけた至って普通の雲に当てはめられているように考えられます.認知心理学の分野で取り扱われるのが良いかもしれませんが,自分の知らない現象を不吉なものとしてカテゴライズして安心しようという心理が働いているのかもしれません」ということ。

地震への備えは肝心だが、無用の不安でストレスを受けるようなことは避けたいものだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2021/10/12
 

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