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「ラーメン店はスープに命をかけている」という思いから、小川氏は取材でもスープ完飲のスタイルを貫いているという(撮影・小川泰平)
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「ラーメン店はスープに命をかけている」という思いから、小川氏は取材でもスープ完飲のスタイルを貫いているという(撮影・小川泰平)

 元アイドルとして芸能活動していたラーメン店主の女性が「フードジャーナリスト」の男性に対し、セクハラや中傷などを受けた精神的苦痛への慰謝料など損害賠償を求めて訴訟を起こした。年間500杯以上のラーメンを食べ、自身のYouTubeチャンネルや新聞、ウェブニュースサイトなどで名店を紹介する「ラーメン刑事」を連載している元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は20日、当サイトの取材に対し、ラーメン店を取材する立場として実際に体験したエピソードや現状を明かした。

 ラーメン店を営む側と取材する側の間で何が起きていたのか?報道された今回のニュースから、その背景が注目されている。

 小川氏は取材する側として「2年前に静岡朝日テレビで『ラーメン刑事』というコーナーを持ったことを機に、現在はデイリースポーツ、まいどなニュースで月に1度連載していますが、私はラーメン評論家でも食レポのプロではなく、料理人でもない。ラーメン好きの1人として自分の舌で感じた好みの味を『私の主観一本』で紹介させてもらっていて、現職警察官だった頃に事件現場からの帰りに立ち寄った店を紹介したり、仲間や知人からの口コミから店を選ぶことはあっても、第三者から『この店を紹介してくれ』と頼まれて取材することは一切ありません」と自身のスタンスを示した。

 その上で、小川氏は「ラーメン店は、お酒を出すような飲食店と比べて、1人でカウンターに座って黙って食べるスタイルなので、コロナ禍でも人気が衰えずに乗り切り、スマホでも各地域ごとのラーメン店ランキングがあふれている。その半面、お金を払っていい点数を付けてもらうということも以前はあった。また、インフルエンサー的な人の影響力が強くなり、ラーメン店の腰が引けて、取材する側から飲食代を取らなかったり、『いくら払えば紹介してもらえるか』と言ってくる店もある」と解説した。

 逆に、小川氏は「取材を申し込んだ店から『いくらもらえるんですか?』とお金を要求されたこともあった。私から『もちろんラーメン代はお支払いしますし、時間も取らないようにします』と伝えても、『お金をもらえないのならいいです』と断られました。また、新聞掲載と伝えたところ『テレビじゃないと受けない』という店もあった」と明かした。

 前者は影響力のある取材者が、後者は人気店側が「マウントを取っている」かのような状態にあるケース。取材側と店側が対等ではなく、どちらかにパワーバランスが偏った現状があり、その中には今回のようなトラブルが発生する土壌があるのかもしれない。

 小川氏は「ラーメン店も商売。記事を書く人も商売。『日本のラーメンは世界一』と言われ、今や日本の中心的な食文化の一つになっています。店側はスープ作りや麺、具材に命をかけている。その情報をいろんな人に発信したいという思いが双方にはあるはず。今回、報じられた店も『有名で、おいしい』と聞いていたので私のラーメンリストに入っていたが、店主が元アイドルとは知らなかった。このようなニュースになったことに驚いています」と感想を口にした。

2021/10/20
 

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