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氷が解ける?氷が溶ける?(金星さん提供)
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氷が解ける?氷が溶ける?(金星さん提供)

「『解ける』と『溶ける』の違いが納得できない」

日本語の用法の難しさについて考察する漫画がSNS上で大きな注目を集めている。

この漫画を描いたのはイラストレーター、漫画家でライブドア公式ブロガーとしても活躍する金星さん(@i_kinboshi)。

ある日、お嬢さんが漢字の宿題で「氷が解ける」と書いてるのを見て「溶けるでは?」と疑問に思い調べてみたところ

「自然現象として個体が液体になる場合は『解』を使う。
熱や液体を加えて人工的に液体にするのは『溶』を使う」

なので「解ける」が正解だと知った金星さん。でもそれなら「アイスが溶ける」「解答する」はいったいどうなるのか…

ややこしすぎる日本語の用法を嘆く金星さんの漫画に対し、SNSユーザー達からは

「氷が解ける現象は『解氷』、鉄が溶けるのは『溶鉱炉』で、と覚えておけばおkです。
なお『解凍』は解けているわけではなく、『凍』結を『解』除していると解釈されます。」

「とけた後の液体に着目しているかどうかがポイントですね。
アイス→ミルクが見えるので『溶ける』
粉ミルク→ミルクが見えるので『溶ける』
雪→土にしみこんだり流れ出て見えなくなるので『解ける』
解凍→液体にするのではなく、カチコチに凍った状態をほどく方の意味の『解』
『氷』は厄介ですが、
放っといたら勝手にとけちゃった場合は『氷が解ける』
わざわざ火や日に当ててとかしたんであれば『氷を溶かす』
になるんだと思います。」

「もともと水(液体)だった氷(固体)が水(液体)に戻る→『解ける』
解凍はもともと凍ってないものを凍った状態から戻すから解
氷(固体)を水(液体)にする→『溶ける』
アイスクリームは流動性が高く変化するので溶
って感じで主軸を置いた場所に戻れば解、そこから変化すれば溶だと思います」

「『溶解』と『融解』という熟語がありますが、前者は液体が混じりあったり固体が液体に溶けたりして『溶液』になること、後者は固体が高温下で液体になること、という違いを考えれば『解ける』は汎用的に、『溶ける』や『融ける』は限定的に使った方が適切そうです」

「溶ける解ける融けるいっぱあってわかんない」

など数々の意見が寄せられているのだ。

金星さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):今回、「解ける」と「溶ける」の違いについて調べられたご感想をお聞かせください。

金星:改めて日本語の難しさを感じました。一方でこうした微妙なニュアンスの違いが言葉の表現を豊かにしている一面もあるのではないか思い、漢字や言葉に興味深さを感じるようになりました。

中将:お嬢様さまは「解ける」と「溶ける」の違いを完璧に把握されていたのでしょうか?

金星:把握をしていたわけではなさそうです。ちょうど「解ける」という漢字を習っていたところの例題として出された問題だったため、間違えることがなかったようです。

中将:これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

金星:明確な正しい答えは分かりませんが、いろんな方からのリプでいろんな解釈や見解を知り、勉強になり面白かったです。一方で新たに「融ける」派が出てきて、さらに混乱してしまいました(笑)。

◇ ◇

知れば知るほど複雑で奥深い日本語の世界…。

なお文化庁がウェブ上で発表している「『異字同訓』の漢字の使い分け例(報告)」には

「とかす・とく・とける」
【解かす・解く・解ける】固まっていたものが緩む。答えを出す。元の状態に戻る。
結び目を解く。ひもが解ける。雪解け*。相手の警戒心を解かす。問題が解ける。
緊張が解ける。誤解が解ける。包囲を解く。会長の任を解く。

【溶かす・溶く・溶ける】液状にする。固形物などを液体に入れて混ぜる。一体となる。
鉄を溶かす。雪や氷が溶(解)ける*。チョコレートが溶ける。砂糖が水に溶ける。
絵の具を溶かす。小麦粉を水で溶く。地域社会に溶け込む。

* 『雪や氷がとける』の『とける』については,『雪や氷が液状になる』意で『溶』を当てるが,『固まっていた雪や氷が緩む』と捉えて『解』を当てることもできる。『雪解け』はこのような捉え方で「解」を用いるものである」

とある。読者のみなさんのご参考になれば幸いだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2021/11/3
 

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