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ちょっとだけ一緒にいられるようになった
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ちょっとだけ一緒にいられるようになった

■ゴルフ場のグリーンにポツンといた子猫

子猫のこたろうちゃん(生後4ヶ月・オス)は、2021年9月、埼玉県のゴルフ場のグリーンの上にポツンとたたずんでいた。一人の従業員が見つけて、他の従業員と一緒に保護した。上司に伝えたところ「引き取り手がいなければ保健所に連れて行く」と言うので、みんなは慌てて友人や家族に電話して引き取り手を探したという。

埼玉県に住む寺田さんの次女はそのゴルフ場で働いていて、4年前にもゴルフ場に現れた子猫「きんたくん」の里親になった。こたろうちゃんが保護された日は休暇を取っていたが、「子猫を保護してくれないか」と電話がかかってきた。

慌てて引き取りに行ったが、その時は里親になると決めたわけではなく、知り合いのボランティアに預けたという。ところが、こたろうくんが連れて行かれると、次女はすっかり元気がなくなり、「パパにも見せたかった。最近パパが落ち込んでいるから癒しになると思ったのに…」と言い出し、結局こたろうくんを戻してもらうことになった。こたろうくんが帰ってくると次女はすぐさま元気復活!すぐに動物病院に連れて行ってノミダニの駆除薬をもらい、必要なグッズを買いに走った。

■「なんだこれは!?」

何も知らない寺田さんが帰宅すると、リビングからグレーの子猫が飛び出してきた。思わず「なんだこれは!?」と叫ぶと、妻がことの成り行きを説明してくれた。

「実は、ロシアンブルーってきれいな猫だなあと思っていたんです。ロシアンブルーではないけど、グレーの子猫。内心嬉々としました」

しかし、妻も次女も長男も「飼う」と決めたわけではなく、友人知人に電話をかけた。寺田さんが「名前は?」と聞くと、情がわくのでまだ決めていないと言う。 寺田さんも一応会社の従業員に聞いてみたが、内心「見つからなければいい」と思っていた。結局里親は見つからず、翌日寺田さんが仕事をしていると、妻から「うちの子にする」というメールが来た。

「こたろう」という名前は次女が決めた。次女の名前の付け方は理由がよく分からない。ゲームの中で飼っていた鶏の名前は「あああごごご」だった。

■「ここ、僕のおうちなんだ」

先住猫のきんたくんは4歳。突然現れたこたろうくんのことが受け入れられず、こたろうくんが近づくとパッと逃げた。

「無視に近い感じでした。初日はごはんを食べなくなり、その後1週間ぐらいは家内の手からしか食べず、なんか赤ちゃん返りしたようでした」

こたろうくんは活発で、同じ月齢のころにきんたくんが登れなかったソファにもぴょんと飛び乗る。きんたくんを追いかけて2階に登ることもある。全く物おじせず人懐っこいが、寺田さんの妻が言うには、最近やっと「ここ僕のおうちなんだ、ここにいていいんだ」と分かってきたのだという。

10月下旬、やっときんたくんとの距離が縮まり、一緒に寝るようになった。こたろうくんを迎えて家の中が明るくなり、なかでも寺田さんは仕事で嫌なことが続いていたが、こたろうくんが大きな救いになったという。

「こたろうはカギしっぽです。カギしっぽは幸運を呼ぶと言われているそうで、いつ幸運を連れてきてくれるか楽しみにしています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2021/11/16
 

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