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焚き火に使われた建築資材の釘が大量に見つかるケースも少なくない(提供)
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焚き火に使われた建築資材の釘が大量に見つかるケースも少なくない(提供)

コロナ禍で「外出自粛に飽きた」「外で気分転換したい」と、三密を避けたレジャーであるキャンプを始めた人が多かった2021年。Youtubeでキャンプ動画をアップする芸人のヒロシさん、バイきんぐ・西村瑞樹さんの影響もあったと思います。しかし、一部のキャンパーによるマナーの悪さがキャンプブームに影を落としました。

■「焚き逃げ」横行、釘も放置 片付け続ける愛好家らの思い

屋外で「密」を避けて楽しめるとして、コロナ禍で一気に拡大したキャンプ人気。設備の整った有料キャンプ場だけでなく、より野趣を求めて山や森、河原などに出向く人も増えています。その陰で問題化しているのが、ゴミや燃えた炭などの放置。誰が汚したとも知れぬその跡を、ただ黙々と片付け続ける愛好家たちがいます。

もうこんなこと、ヤメましょうよ-。

河原に黒々と残された炭の燃えカスに、焼け焦げた太い釘の数々、食べ残しに空き缶…。キャンパーらで作る任意団体「日本単独野営協会」(横浜市)のTwitterには、メンバーたちが清掃イベントなどで拾い集めた、ゴミや「焚き逃げ」跡がいくつも載っています。

同協会のメンバーは、目の前で焚き逃げや不法投棄を見ても、注意はしません。ただ黙々と、誰かが残した跡を片付け、ゴミを拾うだけです。それは「正義を振りかざすこと」を禁じているから。「コロナ禍の自粛警察もマスク警察も、元はといえば『正義』のはず。でも自分が正義だと思い込んでしまうと、自分の正義に溺れてしまい、誹謗中傷や人を傷つけることも厭わなくなってしまいかねない」と同協会代表理事の小山仁さん。「それに『逆ギレ』されて、1万3千人の会員さんを危険にさらすことはできません」とも。

■バーベキュー後に川で食器を洗う若者たち

岐阜県の某河川で撮影された写真がTwitter上で話題になっています。

写真に写っているのは、バーベキューに来たであろう若者たちが川で洗剤を使って食器を洗っている姿。洗剤や食器にこびりついた汚れを川に流すことは川の水を汚染し、環境破壊や生態系への悪影響を招く危険な行為であることは間違いありません。

大切なのは私たち一人一人が自然の大切さを思い出し、心がけ、対策していくことなのです。そのうえで必要なことについて、写真を投稿された岐阜大学地域科学部教授の向井貴彦さんは「知識と想像力」と語ります。

「人間は知らないものに対してとても冷淡で残酷ですが、川にはさまざまなきれいな魚や水生昆虫がいることを知っていれば、そうした生き物を殺すようなことはしなくなるでしょう。『生態系』や『環境問題』について大まかに学ぶのも大切ですが、実際に自然の中で生きている生き物の名前をちょっと知っているだけでも、自然への見え方は変わってきます。

(想像力については)動物園や水族館で見るような生き物が、身の回りの山や川・海にもいるんだと考えることが大切です。そうした生き物がたくさん集まって生態系ができ、きれいな水や空気・食料が得られることを少しでも想像できれば、自分たちが何をすれば良いか考えるきっかけになるのではないでしょうか」(向井さん)

■マナー違反多発 「炎上覚悟で」声を上げたアウトドア専門店の思い

コロナ禍によるアウトドア志向の高まりでブームになっているキャンプやバーベキュー。しかし急速なブームの拡大はモラルが低い層の参入をもたらし、各地で問題やトラブルが発生しているようだ。

今、SNS上ではそんな風潮に警鐘を鳴らすある投稿が大きな注目を集めている。

「炎上覚悟で言います。本当にひどいです。キャンプやBBQをしてゴミを持ち帰れない人。キャンプやBBQやる資格ない、一生やらないでください。迷惑です。周辺のコンビニや住民は困ってます。キャンプ場を守るためにもご協力お願い致します。この場を借りてお伝えさせて頂きます。ひど過ぎます。」と呼びかけるのはアウトドア専門店「B-THINGS」のTwitterアカウント(@b_thing_)。

まいどなニュースはつぶやいた担当者に心境をインタビューした。「最近、キャンプやバーベキューの場所でゴミ問題が深刻になっており、少しでも状況が改善されればと思いツイート致しました。ブーム自体は大変うれしく思っております。しかしその分マナーの悪い人も増え、ゴミの問題などが深刻になっているという印象を受けております」。楽しいはずのキャンプやバーベキュー、わたしたちそれぞれが「来たときよりも美しく」を実行したいものだ。

2021/12/28
 

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