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折り重なるように建てられたホテルがすべて廃墟と化している(ニュー伊吹さん提供)
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折り重なるように建てられたホテルがすべて廃墟と化している(ニュー伊吹さん提供)

「きぬ川館本店」など、栃木県・鬼怒川温泉の廃墟群の現状をおさめた写真がSNS上で大きな注目を集めている。「さすが鬼怒川一歴史ある廃墟群、増築に次ぐ増築、断崖絶壁に張り付く地下高層棟。もはや解体困難の廃城となっている…」と、この光景を紹介したのは“ドヤ街探訪家”として活動するニュー伊吹さん(@ibuki_inter)。

古くから“東京の奥座敷”として繁栄し、バブル期には年間300万人を超える宿泊者数を誇った鬼怒川温泉だが、バブル期以降低迷。きぬ川館本店など大規模なホテルが閉館、廃墟化し、地域にとって大きな問題となる一方、廃墟マニア達からは絶好のスポットとして熱いまなざしを集めているわけだ。

このニュー伊吹さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「倒壊して鬼怒川を塞き止めないことを願いたい。」
「ココまでくると、建物の風化による構造破壊をする研究をしてみたりするのも良い気がしてきましたね。そんな専門家いるのか分かりませんが・・・」
「これを観光資源にできないものか?」
「漢字電飾いっぱいつけて ネオ九龍城にして観光スポットにしようず」
「よき~~~ こういう廃墟の『ようこそ!』『お風呂はこちらです』の案内板とか、営業してた頃の空気を感じるものを見ると寂しくて胸がキュンってなる。」

などさまざまなコメントが寄せられている。

ニュー伊吹さんにお話をうかがってみた。

--きぬ川館本店をご覧になった感想をお聞かせください。

ニュー伊吹:まず対岸から見たのですが、崖の上の狭い斜面に、時代と共に膨れ上がった建造群がびっしりと張り付いて廃墟化した様に目を奪われました。

それが複雑な理由で解体も出来ず、今も華やかし頃の面影と儚さを大自然に放っている臨場感が伝わって来ました。

--一部ホテルの廃墟化ばかり話題になる鬼怒川温泉ですが、お客は来ているのでしょうか?

ニュー伊吹:土曜朝、東京からの特急電車は満席でした。鬼怒川公園駅で大半の乗客が降り駅前は家族連れらで賑わってました。

ただそれ以外の場所は閑散としていました。紅葉シーズンを過ぎていたのと、鬼怒川温泉の場合、大型ホテルが多く客が外を出歩かないからかもしれません。

--廃墟好きの方にとっての鬼怒川温泉の魅力をお聞かせください。

ニュー伊吹:これほどの退廃美と自然美が融合する温泉地は唯一無二と思います。恐らく海外からの旅行者もアフターコロナの訪問先として注目していると思います。

--今回のSNSの反応についてご感想をお聞かせください。

ニュー伊吹:「日本の九龍城砦」「陸の軍艦島」と形容する驚きの声や自分も行ってみたいといった感想が多かったですが「実際この鬼怒川の廃墟問題をどうするすべきか」という意見も寄せられました。

「国が介入すべき」「いっそ隣国のように爆破してしまえ」もしくは「廃墟を観光資源に出来ないのか」といった様々な意見が寄せられ印象的でした。

◇ ◇

建物の安全性さえ確保できれば廃墟も観光資源として活用できるだろうが、それにかける費用面を考えると難しいだろう。今見られる廃墟群は近い将来、それらが崩壊か撤去されるまでの束の間の風景になりそうだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2022/1/1
 

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