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イライラ不機嫌になって…気持ちは分かりますが、ほかの人に八つ当たりして良い理由にはなりません
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イライラ不機嫌になって…気持ちは分かりますが、ほかの人に八つ当たりして良い理由にはなりません

最近「フキハラにご注意」というネットニュースを見かけました。「フキハラ?」と思いニュースの内容を確認したところ、「不機嫌ハラスメント」のことでした。最近はなんでもハラスメントにされて生きにくい世の中になった、とおっしゃる方もいるかと思いますが、この不機嫌ハラスメントは自分も知らないうちにやっているかもしれないハラスメントです。

先日、職場でこのようなことが起こりました。

ある社員が軽いミスをしてしまいました。普段であれば軽い注意だけで済むようなミスだったのですが、何故か上司に呼び出され、長々と叱責を受けていました。確かにミスはしたけれど、ここまでひどく怒られるようなミスだっただろうか?と思い様子を伺っていると、上司自身はさらに上の上司から何か面倒な指示を受けて少しパニック状態のようでした。きっと上司はこのパニックの影響で不機嫌になっていたのだと納得しました。

このような事象、私たちが日常生活を送る上でよく起こっていることなのかもしれません。

■身近なところで起こったフキハラ

近くに住む両親の家に遊びに行った日のことです。

私が夕食の後片付けをしているときに、父が「パソコンのWi-Fi接続の調子が悪いから、どうにかならないか」と頼んできました。しかし、私はまだ片付けが終わっておらず、少し待ってほしいと言いました。その直後、翌日の予定のことで母と話していると、父が突然「俺はそんな話聞いてないぞ!相談もなしに勝手に決めるな!」と怒鳴りだしたのです。

父はもともと気が短い人ではあるのですが、恐らく私が父に頼まれたことをすぐにやらなかったため、自分の用事が片付かないことに不機嫌になっていたのでしょう。その怒りを母に向けて八つ当たりをしてしまっていたようです。八つ当たりを受けた母はたまったものではありません。

実は私も、普段だったら怒るほどのことではないのに、目の前にやらなければならないことが山積みだったりすると、時々周りの人に対してイライラしてしまうことがあります。でも、最近は何に怒っているのだろう?と一旦落ち着いて自分に問いかけたり、冷静に原因を見つめるように心がけています。そうすると、それは相手に対するイライラではなく、自分の置かれている状況や、できない自分に対してのモヤモヤから生じていることだと気づきます。

■相手を労わるきっかけに

不機嫌ハラスメントとはよく言ったものだと感心してしまいました。平成から令和の時代にかけて、いろいろなハラスメントが生まれ、父は生きにくい世の中になったと言っていました。ですが、一人ひとりが対峙する相手のことを思いやれるようになればハラスメントは防ぐことができると思います。

もちろん、非常識な人や相手のことを考えもしないで行動する人々は一定数いて、理不尽な出来事も起こっています。そういう相手と遭遇してしまうと、こちらも不機嫌になってしまうかもしれません。しかし、その不機嫌を伝染させてはいけません。コツはイラっとしたらその原因を自分なりに俯瞰して見つめることではないでしょうか。

私はこの「フキハラ」の存在を認識してから、自分がフキハラをされても、「あぁ、この人にはいま嫌なことがあって、イライラを私に向けているのだな」と理解することもできるようになりました。すると少し相手を労わることができます。私の場合は子どもとのやりとりで起こりやすいです。もちろん自分がフキハラをする側になる、ということもあります。

コロナ禍になってから2年近く経ち、皆大なり小なり制限された生活を強いられ、ささいなことでイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、優しい気持ちを持ちながら生活したいと改めて感じています。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

2022/1/7
 

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