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雪国の職業ライダーならではのこの技術!(SHINYOさん提供)
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雪国の職業ライダーならではのこの技術!(SHINYOさん提供)

冬の北海道・稚内を走り抜ける郵便局カブライダーの走法がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは、

「昨日稚内で見た、郵政カブ、あっという間に抜いていったよ。しかも独特の乗り方。左足をずっと出して地面につけながら3点支持で走って行くから、スピードを出して走っていけて、しかも轍があっても転倒しにくい。これ氷上レースの乗り方に近いね」と、指摘するSHINYOさん(@shinyomag)の投稿。

冬の北海道の凍てついた道路を走るのは熟練のバイク乗りでも至難の技。それをもろともせず、三点支持でバランスよく走り抜ける職業ライダーならではの見事な技術に、SNSユーザー達からは

「これ、年賀状配達バイトやってたときに社員さんに教えてもらったやつだ。…冷静に考えたら19の大学生バイトに冬道バイク乗せるとか結構すごいことさせられてた気がする。」
「ほとんど凍った道路をバイクで走るなんて考えもしませんでした。すごいです!郵便局の配達は日本中いつでも動いているのですね。」
「本職ライダー速いですよね。吃驚しますもん!」
「通りすがりの稚内生まれです。これが普通だと思ってました!」
「すいません……これ自分です……」

SHINYOさんにお話をうかがってみた。

--稚内など北国の冬の道路環境では通常の乗り方だとバイク運転が厳しいのでしょうか?

SHINYO:通常の路面…関東でアイスバーンができた時などにイメージする滑る感じに比べると、稚内の路面はかなりグリップをします。おおよそ氷点下5℃以下だと路面が解けず滑りにくくなる感じです。

今回、私が乗っていたスズキGSX-R125はスパイクを履いておりましたが、これならまるでちょっとした土の上を走っている感じくらいであまり滑べらず走ることができます。しかし突然、氷のワダチが出てきたり、雪の吹き溜まりなどがあるとフロントタイヤが突然滑ることがあります。通常なら転倒すると思います。私はかなり訓練をしていますので足を出して乗ることはほとんどありませんが、かなり難しい路面状況です。

--これまで稚内の一般道でこのような走法をご覧になったことはありましたか?

SHINYO:稚内で郵政カブが真っ直ぐの時も足を出して3点支持で走っているのを見たのは初めての事でした。しかも周りの車の流れに合わせて走っていけるほどの速度です。

今まで交差点の曲がり角などで足を出して郵政カブが走っているところを見たことはありました。バンク角もすごくまるでダートトラックの選手のように曲がって行ったのも印象に残っています。

今回この時の郵政カブがスタッドレスもしくはチェーンどちらで走っていたか分かりませんが、街中に入ると路面が荒れてくるのに、それを気にせず真っ直ぐで3点支持で走っていく姿は、本当に驚きでした。その抜かれた後、走りに感動して声かけたくて追いかけたのですが、先に行ってしまいました。

この後ろからの写真は私のサポートカーが撮ってくれていました。丁度夕張から自走で500kmほど走って到着したところの写真です。というのも、先ほど言いましたが、私自身、訓練の一つで雪上レースや氷上走行を度々しております。そして3点支持でコーナーを走ることをよく行います。

その場合、フロントがいくら滑って転びそうになっても、足がついていることで、ほとんど転ばず走っていく事が可能です。しかもかなりのバンク角まで車体を寝かす事が可能になります。もちろん後ろが滑って行っても同様です。

なぜ3点支持が良いのかの話で、もう一つあるのですが、両足出した4点支持だと車体を抑えるのがハンドルとお尻の裏だけになるので良いことはないです。3点支持でしかも左足だけ出しているのは、右足でリヤブレーキをじんわり操作ができる上に、ステップを足で押していることになるので、リヤタイヤのトラクションが抜けにくくなるので車体が安定するからです。真っ直ぐでもカカトをつけた3点支持ができるぐらいシート高が低い方が良いでしょうね。

◇ ◇

これはあくまで熟練の職業ライダーならでは技術なので、一般の方は無理に真似せず危険を感じたらバイクを降りていただきたい。

なお今回の話題を提供してくれたSHINYOさんは、近く現在行っている「オンロードバイクGSXR125で真冬の北海道ツーリング、目指せ宗谷岬!」を自身のYouTubeチャンネル「SHINYOチャンネル」で公開予定。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2022/1/9
 

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