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国会議員の乗った車が自転車に接触して相手を負傷させたが、その結末は…(naka stock.adobe.com.jpeg)
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国会議員の乗った車が自転車に接触して相手を負傷させたが、その結末は…(naka stock.adobe.com.jpeg)

 自民党の武井俊輔衆院議員(46)=比例九州=が乗っていた車が当て逃げ事故を起こした際、ドライブレコーダーに「行ってしまえ!」と発言した武井議員の声が録音されていたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は14日、当サイトの取材に対し 「当て逃げ、もしくはひき逃げの教唆だった可能性があった」と指摘。その発言が不問にされて同容疑で立件されなかったことについて「上級国民への忖度か?」と疑問を呈した。

 昨年6月8日午後6時半ごろ、当時、武井議員の政策秘書だった64歳の男性が、車検や自賠責保険が切れた武井氏名義の車を運転して東京・六本木の交差点を左折する際、自転車に乗っていた都内在住の男性(57)と衝突して軽傷を負わせながら立ち去った疑い。武井議員は後部座席にいた。運転していた男性は自動車運転処罰法違反(過失傷害)などの疑いで、武井議員は事故を起こした際に車検と自賠責保険が切れていた道路運送車両法と自動車損害賠償保障法違反の疑いで1月5日に書類送検された。

 小川氏は「被害者がケガをしているのに、運転をしていた秘書はなぜ『当て逃げ』だったのか。交通捜査課で20年のキャリアを持つ担当者に取材をしたところ、結果的にケガをしていても、『このくらいの接触ならケガしていないだろう』と判断して立ち去った場合は『ひき逃げ』にはならず、当て逃げになるということでした」と解説した。

 事故後、被害者の男性が車を追いかけて声をかけ、車は現場から約150メートル先で止まったという。武井議員は被害者との接触後にドライブレコーダーに残された「行ってしまえ!」という発言について、警察の事情聴取に対して「逃げろという趣旨ではない」と説明。当て逃げ教唆などの容疑での立件には至らなかった。

 小川氏は「車を追いかけた被害者の話によると、後部座席から降りてきた武井議員に『私は関係ないんで』と言われたということです。普通は、自分のことよりも、『大丈夫ですか』『おケガはありませんか』『病院行きますか?』『申し訳なかったです』などと、相手を気遣う言葉や謝罪が先に出るのではと思うが、被害者によると『謝罪は1回もない』とのことです。ただ、そこまでは人道的な問題で、私がここで問題にしたいことは別にある」と問題提起した。

 同氏が問題視したのは、武井議員の発言が不問にされ、「ひき逃げもしくは当て逃げ教唆」での立件が見送られたこと、および公表のタイミングだという。

 小川氏は「事故発生が6月ですが、公になることなく、10月31日の衆院選で武井議員は4期目となる比例当選を果たしました。事件は年の明けた1月に書類送検となって報道された。7カ月後です。また、『行ってしまえ!』が全く問題視されなかったが、この言葉に『逃げろ』という意味以外で、他に意味があるのでしょうか?『行ってしまえ!』の発言に関しては、処分はともかく、否認でも、当て逃げの教唆容疑で検察に書類送検すべきであったのではないか」と指摘した。

 同氏は「この件について『上級国民扱い』と言われていますが、私もそう思わざるを得ない。私たちが同じ事をしていたら、ひき逃げ事件として処理されていたケースです。本当にこれでいいのかと思います」と嘆いた。

2022/1/14
 

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