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片手でつかめるほど小さな赤ちゃんキョン=カカシ@山案山子さん(@scarecrow762)提供
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片手でつかめるほど小さな赤ちゃんキョン=カカシ@山案山子さん(@scarecrow762)提供

「足元にウリ坊!と思って捕まえたらなんか違う、、、キョンの子供だった」とツイートしたのはカカシ@山案山子さん(@scarecrow762)。そこにはなんとも愛くるしい小さなキョンの赤ちゃんが写っていました。確かに被毛の白い斑点やくりんとした目がイノシシの子どもであるウリ坊にそっくり。

リプ欄には、「キョンの子供は可愛いですよね。鹿の子模様は子供の時だけにあります」と解説する人もいて、大いに賑わいました。ただ、「可愛いですが千葉と伊豆大島で繁殖している特定外来生物で、生態系に深刻な影響を与える生き物として対策が必要とされています」と続けられていて、「可愛い」の一言だけでは語れない問題もあるようです。

「かわいい。でも、特定外来生物だから本来捕まえたら処理しないとあかんのですよね……」
「特定外来生物である以上、放すことはできないのでしょうか」
「えw逃げないんですか?wwかわいいww」
「とってもかわいいけど…農家さんにとっちゃ害獣なんですよね…雑草とかだけ食べていてくれりゃあねぇ…」
「キョンという存在を初めて知りました。ニホンジカならこちらも(岩手)たくさんいるのですが…。外来種のシカなんですね」
「動物の子供の場合は、単独行動している風に見えても必ず『親が近くで見守っている』ので、ニンゲンがむやみに近付いて触ろうとすると間違いなく痛い目にあいます。動物だって、我が子を守るためなら手段を選ばない」
「キョンってこんなにも小さいんですね。カワユス」

カカシ@山案山子さんに、キョンとは何なのか、どうやって出会ったのか、この後、キョンの赤ちゃんはどうなったのかなど話を聞いて見ました。

ーーキョンとは鹿の一種なのでしょうか。

「キョンはホエジカ属に分類されるシカの一種で、伊豆大島や房総半島で増えている特定外来生物です」

ーーこの子と出会った時のことを教えてください。

「狩猟のために、普段人が通らないような谷を私が降りたのです。そこで偶然キョンの赤ちゃんを見つけました。多分、母親は私に気づいて慌てて逃げたのだと思います。キョンは普通、吠えながら遠ざかるのですが、近くで吠え続けていました」

ーーこの子はずいぶん小さいですが、生後何ヶ月くらいでしょうか。

「歩き方から生後間もないと思われます。1~2週間くらいではないでしょうか」

ーー人間を見ても逃げなかったのですか。

「私が倒木を跨いだところで驚いて鳴き声をあげました。逃げようとしたところをウリ坊と勘違いして捕まえたんです」

ーーウリ坊とはどう違うのでしょうか?耳や鼻の形でしょうか。

「よく見ると違いは明白なのですが、毛の模様や足の短さがよく似ています」

ーーとても可愛いですが、この後、このまま放してあげたのですか?

「僕は別地域でキョンを駆除する許可を持っていますが、当該地域は対象外でした。キョンは特定外来生物ですが、狩猟鳥獣ではないため狩猟で捕殺することができません。環境省の外来種対策に従ってその場で放獣しました。放獣後は元いた場所に戻っていきました」

◇ ◇

どうやらこの赤ちゃんキョンは無事母親の元に戻れたようです。カカシ@山案山子さんも「駆除の対象といえど僕も愛らしいと思います」とおっしゃっていますが、なぜ特定外来生物が増えてしまったのかという原因についても考える必要があるように思いました。

なお、現在日本では、特定外来生物を見つけても、生きたまま許可なく運搬することはできません。環境省は、特定外来生物を見つけても不用意に捕まえず、その場所の管理者や行政機関に相談することを勧めています。捕まえてしまった場合、その場で放す(キャッチアンドリリース)するのであれば問題ありません。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

2022/1/17
 

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