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客員教授を務める大阪芸術大学で初講義したDJ KOO
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客員教授を務める大阪芸術大学で初講義したDJ KOO

 バラエティータレントとしても活躍しているダンス&ボーカルグループ「TRF」のDJ KOO(60)が20日、客員教授を務める大阪芸術大学(大阪・河南町)で初講義した。110人の学生を相手にDJカルチャー、TKサウンドの魅力、DJスキルやパフォーマンスを惜しみなく伝授。「この講義から生まれた楽曲をクラブで演奏しよう」と呼び掛けるなど終始ノリノリだった。

■ど派手な衣装と厚底シューズで講義

 いきなり学生のハートをつかんだ。例によってサングラスに、ど派手な衣装と厚底シューズで颯爽と登場すると「大阪芸大のみなさん、盛り上がって行きましょう」と呼び掛け、ホールの空気を一変させた。

 昨年4月に客員教授として招かれたが、コロナ禍で延期となり、これが初めての講義。「ネタを仕込んでやって来ました」と自負するだけあって、90分の講義内容はDJスキルはもちろん、自身の体験談や人生訓をバランス良く織り交ぜ、どんどん熱を帯びていった。

 「DJという職業はできてまだ40年ほどですが、音楽カルチャーやパフォーマンスを進化させて来た。DJが入ることで楽曲が上がるし、エモクなる。では、実際に良く知っている曲がDJを入れると、どうなるか?」

 こう話すと、あいさつ代わりとばかりにYOASOBIの「夜に駆ける」をDJで実演し、その神髄を披露。学生から拍手が巻き起こると、KOOはさらに「盛り上がってるかい?」と問い掛け、場内のボルテージが上がりっぱなしだった。

 すると今度はガラリ一変。心のこもった熱いトークで芸大生たちの探究心に応えていった。

 「DJとして提唱したいのは3つ。スキル、テクニック、パフォーマンスの3要素が必要です。スキルは追求心、テクニックは文字通り技術。パフォーマンスは表現力、コール&レスポンスなどMCとしてどう煽るか。みなさんには常にクリエイティブとはなんぞやと、自身に問いかけてほしい。ただ、クリエイティブというのは養えるし、学べるし、磨くことができる」と、どんどんヒートアップ。授業開始から15分で上着を脱ぎ捨てるほどだった。

 問いかけたのは「常にクリエイティブでいるためには、何をしなければいけないか」ということ。その答えも用意していた。

 「ひらめきや舞い降りてくる瞬間があるが、これが一番難しい。そのためには自分を活性化しておかなきゃいけない。人の言うことだけを聞いてスキルを養っているだけでは突出したものは生まれない。大切なのは一歩踏み込むこと。そうすることで新たなものが生まれる」

 もちろん、講義らしく1980年代から始まったDJの歴史や変遷にも触れた。「ストリートから始まり、やがて大きなホールで演じられていくようになった。ただ、音楽にルールはない。既成概念にとらわれず、常識を倍ぐらい超えるぐらいがちょうどいい」と方向性を示した。

 また、自身がMCを務めるNHK「歌える!Jポップ 黄金のヒットパレード決定版」での舞台裏を明かし「歌手生活50年を迎える郷ひろみさんのリハーサルをみていて、こだわりが凄かった」と絶賛。「その姿勢にスタッフが応えようとして、素晴らしい絵が撮れたが、それは郷さんの気遣いがあったからこそ。そこにいた人々の中で一番頭を下げていたのが郷さんだった。学生のみなさんも人とのつながりを大切にしてほしい」と訴えた。

■「仕事がなくなったのか」「仕事選べよ!」

 さらに、52歳でバラエティ・デビューしたことについても触れ、当初は「仕事がなくなったのか」「仕事選べよ!」と耳が痛い言葉を浴びたという。しかし「撮影現場でスタッフ全員が力を合わせいる姿を目の当たりにして、気持ちの整理ができた。いままで格好付けていた自分が格好悪いと思った。いろんな角度から物事を見ることが大切」と視野を広げることの大切さも学生に伝えた。

 最後は一気にはじけ「みなさん、音楽を体で感じてください」とTRFの「EZ DO DANCE」をノリノリで演じ、会場のボルテージは最高潮に。KOOも「みんな、最高!」と声を張り上げ、締めくくった。

 学生も90分間の講義に心をときめかせた。演奏学科1年でギターを学ぶ石本英さん(19)は「生で初めて聴き、音圧を感じました」と感動した様子。演奏学科2年の藤原直輝さん(20)も「迫力あって、おもしろかった。風貌と違って、しっかりした話も聞けて良かった」と満足顔だった。

 講義を終えたDJ KOOは「大丈夫でしたか?」と報道陣に逆質問。「緊張しましたが、自分が伝えたいことは伝えられた」と充実感を漂わせた。「エモクなるにはどうしたらいいか?」との質問には「まずはど派手な服を着てみてください」とニヤリと笑った。

 今後については「今年中に2回目をやりたい。今度はクラブでやるのもいいかな」と、やる気満々。自身については「ラグビーのMCもがんばりたいし、TRFは来年で30周年。SAMも還暦になり、還暦2人のダンスグループだけど、喜びや感動を届けたい」と意気込んでいた。還暦を迎えてもエモーショナルなDJ KOO。そのエモさは芸大生にしっかりと伝わったはずだ。

◆DJ KOO(本名・髙瀨 浩一) 1961年8月8日生まれ。東京都出身。DJ、サウンドクリエーター。「EZ DO DANCE」「寒い夜だから…」「CRAZY GONNA CRAZY」などメガヒットを連発し、90年代を席巻したダンス&ボーカルグループ「TRF」のリーダー。2021年に大阪芸術大学の客員教授に就任。バラエティ番組でも活躍している。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

2022/1/21
 

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