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模試の成績や志望校を巡って…ママ友の中で、マウントの取り合いが起こるように
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模試の成績や志望校を巡って…ママ友の中で、マウントの取り合いが起こるように

みなさんは他者から「マウント」を取られ、ストレスを感じたことはありますか? マウントを取るとは、自分の方が相手よりも優位な立場であると言動で示すことです。一般的には、学歴・仕事や収入など、自分の実績やステータスをアピールすることが多いのですが、母親の中には、自分の子どもの成績や習い事などを自慢してマウントを取りたがるケースが見られます。

Aさん(40代・会社員)には高校1年生の子どもがおり、子どもの保育園時代から今もお付き合いをしているママ友が3人いました。仲良かったはずのママ友との間に亀裂が入りはじめたのは、子どもが中学3年生のときでした。

■子どもの高校受験を機に…ママ友たちが不仲に

Aさんが10年近く仲良くしているママ友仲間の間では、これまでトラブルなどもなく、お互いの子どものことや家庭のことを相談する間柄でした。子どもたちは同じ保育園から小学校、中学校へ進学し、子ども同士もずっと仲良く一緒に成長していきました。

中学3年生になり高校受験に向けて、Aさんやママ友の子どもたちは地元では有名なY塾に行くようになりました。Y塾は成績別でクラスが分けられており、毎月行われる模試の成績上位10人の生徒の名前と点数が塾内に張り出されることで有名でした。

Aさんの子どもはあまり勉強が得意な方ではなかったため、1人だけ友達と違うクラスになりました。クラスが違っても子どもたちの関係性は変わらなかったのですが、ママ友同士の間には亀裂が入るように。特に、塾内で模試の成績が発表されるため、子どもが同じような学力であるママ友たちの間に、不仲な様子が見られるようになりました。

たとえば、これまでみんなで順番に塾の送迎をしていましたが、1人のママ友が「送迎の車の中で勉強してほしいのに、みんなで行くとおしゃべりばかりで勉強ができない」と言いはじめ、送迎は別々にするようになりました。

高校受験を控えてピリピリするようになり、いつまでもみんな一緒に行動するのは難しくなってきたこともあり、送迎に関しては他のママ友も皆納得していました。

そんなある日、Aさんがいつも模試で好成績をとっている子どものママ友に「いつもすごいね」と声をかけると「ありがとう。でも絶対にこの4人の中で一番じゃないと嫌なの」と言い出したのです。

そしてAさんに対して衝撃の一言を発したのです。「恥ずかしくないの?そんな下のクラスにいて。子どもの学歴は自分のステータスにもなるんだから。私だったら恥ずかしくて仕方がないわ」

この言葉に驚いたAさんは、何も言い返すことができませんでした。

■見かねた塾の先生が「この大事な時期なのに…」

Aさんは少しママ友たちと距離をとるようになりました。するとAさんへのマウントは減ったのですが、次は子どもの成績が似ている3人のママ友の中で、マウントの取り合いが起こるようになったのです。

ママ友たちは模試の成績や志望校を巡って「うちは模試の判定がBだから、もう一息なの。でも、心配はしていないけど。うちの子は本番に強いから」と1人のママ友が言えば、別のママ友が「あら。うちはAだったわ。まあ、Bだったら心配で仕方ないわ」とにやりと笑いながら答えるなど、ママ友同士の関係性が徐々に悪化していったのです。

ママ友たちは、顔を合わせばそんな話ばかりしていたため、見かねた塾長がママ友たちを塾の事務所の中に呼びました。塾長は「子どもの学歴は子どものものであって、お母さんのものではありません。この大事な時期に、親がそうした感じでは、子どもたちは勉強しにくくて仕方ないと思いますよ。子どもはあなたたちの装飾品ではないことをお忘れなく」と、3人に伝えたのです。

   ◇   ◇

特に自分の時間のすべてを子どもに費やしているような母親の場合、子どもが自分のすべてと感じるようになり、子どもの学力なども自分のステータスだと思ってしまうこともあります。しかし、母親がそうしたことでマウントを取っていることを知ったとき、はたして子どもはどう思うのでしょうか。日ごろから言動には気を付けたいものですね。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

2022/5/7
 

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