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みなさんは産休、育休の取得にどんなイメージを持っていますか?(イメージ画像)
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みなさんは産休、育休の取得にどんなイメージを持っていますか?(イメージ画像)

会社員が産休、育休を取得するにあたっての上司とのやりとりがSNS上で大きな話題となった。きっかけになったのは朝日新聞社が運営するエッセイ投稿サイト「かがみよかがみ」編集長の伊藤あかりさん(@korapea)が投稿した「復帰初日、社内のあいさつで『産休、育休をいただき…』と言っていると、上司から『産休、育休は当然の権利なんだから“いただく”なんてへりくだる必要はまったくないよ。産休、育休から復帰した、と言いましょう』と言われた。出産、育児の大変さを矮小化してしまうのはこういう言葉からだよなと反省。」という体験談だ。 

たしかに産休は労働基準法で認められた権利。育休も育児・介護休業法で認められており、今年4月からは女性だけでなく男性もより取得しやすいよう改められる。社会は産休、育休が労働者の当然の権利として定着するよう動きつつあるのだ。

伊藤さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

 「その上司、最高です。私も子供の用事で休むのに『有休を使用させて下さい』と有休届を出した時『使用"させて下さい"じゃなくて休みます!でいいんすよ!堂々と休みますって出してください!』って言ってくれた上司いました。先頭に立ってオンオフ付けてる上司で、一生付いて行こうって思いました。」
「自分の勤務校でも、転入者の方が『介護でご迷惑おかけします』なんて言っていたので、
後で『そんなことを、言わなくても理解される職場を目指します!』と声を掛けました。
誰でも訳ありですよね。」
「産休、育休に限らず、休みを『いただく』人は多いですね。休みは労働条件の一部で権利なのに、日本的では『24時間戦えますか』の感覚が残っていますね。」

など数々の賛同と共感の声が寄せられている。

伊藤さんにお話を聞いた。

--上司からこの指摘を受けた際のご感想をあらためてお聞かせください。

伊藤:はっとさせられました。「確かにそうだよな。へりくだる必要はないんだな」と。
一方で、私が休んでいる間、一緒に仕事をするチームに負担をかけたことは確かなので、それに対する感謝や配慮をどんな形で表現していいのか悩ましく思っていました。

ただ、やっぱり私が「休んですみません」「子どもを産んですみません」というような態度を見せることは、自分にとっても、後輩たちにとってもよくないんだろうなというのは今回すごく感じました。先輩から、「休んだ分の○○を、とか、親になったので、今まで以上に○○っていうのも、ないからね!!」と声をかけてもらったのですが、その言葉もすごく大事にしています。休みを「いただいて」と思ってしまうと、「その分頑張らなきゃ!」というプレッシャーになっちゃいますからね。

--ご投稿に対し、さまざまな感想や意見が寄せられました。これまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。

伊藤:同僚が産休、育休から復帰したときにどう声をかけるのかってすごくデリケートだし、難しいことだと思うんです。私も「産休、育休をいただいて」と定型文的に使っちゃっていました。

でも、今回の反響を通して、多くの人が違和感を持つ言葉だったということを知ることができてよかったなと思います。同じように「いただいて」という方がいたら、「そんなへりくだらなくていいんだよ」と言えるところからスタートできたらいいなと思います。そして、ゆくゆくは「ただいま~」「おかえり~」くらいのフラットさで男女問わず、産休、育休をバンバンとれるようになってほしいです。

◇    ◇

出生率が低下し人口減の続く日本社会で、出産、育児による負担の軽減や子育て世帯を社会全体でサポートしようという機運の醸成は急務。すべての人が育休、産休を気兼ねなく取得できる日が早期に訪れることを願いたい。 

なお伊藤さんが編集長を務める「かがみよかがみ」では今回の話題について「産休・育休をとる人へ。なんと言って送り出し、お迎えすればいいのか問題」(2022年4月21日公開)という記事で触れている。ご興味ある方はぜひ一読いただきたい。

伊藤あかりさん プロフィール
2009年朝日新聞入社。エッセイ投稿サイト「かがみよかがみ」編集長。2022年4月に約半年間の産休・育休から復帰し現職。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2022/5/15
 

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