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価値観の相違から生ずる「相手への不満」はどんなカップルにもありますが…
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価値観の相違から生ずる「相手への不満」はどんなカップルにもありますが…

筆者の友人には、結婚して13年になる夫と、その夫とのあいだに1人の子どもがいます。友人は、数年ほど前から、夫に対する不満を口に漏らすようになっていました。友人の夫は忙しく家事や子どものことは友人に任せっきりです。家事はしっかりやっているつもりのようですが、コロナで在宅勤務が増え、時間も以前よりはあるはずなのに、自分がやる仕事ではないと思っているようです。あまりの非協力的な態度に、友人は「時には感情的になり、怒りをぶつけてしまうこともある」そうです。

ちょうど友人の子どもが受験のときも、夫に相談しても全く関心がなく、頼れるのは塾の先生だけという状況だったそうです。熱心に相談に乗ってくれて、子どもにも優しく接してくれる塾の先生に対して思わず「こんな方が夫だったら……」という感情を抱いたほどだそうです。「このままいけば、私たち夫婦は離婚するかも……」友人がそう思いつめていたときに、勤務先の先輩(Aさん・女性)のことを耳にしました。

■長く続かなかった先輩の結婚生活

Aさんは社内恋愛のすえ、Bさんと結婚しました。しかし、その結婚生活は長くは続かず、Bさんの不倫によって幕を閉じました。

Aさんは家事や育児をしっかりやるタイプでした。一方のBさんは、お酒が好きで子どもが小さくて育児が大変な時期でも夜中まで飲み歩き、時には酔っぱらって帰宅したり、子どもとの時間よりも自分の趣味の時間をとろうとしたりしていたので、いつもAさんは文句を言っていました。「この間は、電話はつながらないし、帰ってきたらかなり泥酔していて……。大体40過ぎたらもっと大人の飲み方してほしいよね。家に入れたくなくてドアにロックかけてしばらく締め出したの」と、話していたこともありました。

Aさんは、育児、家事に非協力的なBさんに、感情的に怒りをぶつけることもあったようです。Bさんも仕事が忙しかったからか、Aさんとは十分なコミュニケーションが取れておらず、夫婦の溝はどんどん深まるばかり。そんなとき、Bさんは仕事で関わりのある派遣社員(Cさん・女性)とお酒を飲む機会が増えていきました。

BさんもCさんもお酒が大好きだったようで、意気投合したこともあり、やがて二人は不倫関係に。それがAさんにばれてしまい、結果、AさんとBさんは離婚。Bさんはしばらくして、不倫相手であったCさんと再婚しました。

再婚後のBさんとCさんのあいだに子どもはなく、一緒にお酒を飲んで夫婦の時間を大切にし、共通の趣味の時間を満喫しているようです。不倫のすえ、Cさんと再婚したBさんは一見、幸せな結婚生活を送っているように思えます。しかし、実際はAさんとのあいだにいる子どものことや、経済的なことで不満を抱えているといいます。

例えば、Aさんと結婚していたときは、子育てに非協力的だったBさんですが、再婚後は子どもと会いたいときなどにAさん宛に連絡が来るようです。しかし、子どもは離婚原因なども知っているし、思春期ということもありBさんを毛嫌いし、会いたくないと言っているそうです。それでもBさんの会いたい気持ちは強く、子どもにも直接連絡をするそうですが、無視されているとのこと。

また、不貞行為の慰謝料や養育費の支払いなどもあり、経済的にも余裕がないBさんは、日常でも切り詰めた生活を送っているとのことでした。不倫や離婚、そして再婚はすべて自ら望んだ選択肢にもかかわらず、周囲に対して不満を漏らすBさんに対し、なんともやるせない思いのAさんなのです。

   ◇   ◇

夫婦関係に不満を持ちながらでも、子どもの成長を間近に見ることができる生活と、趣味と好みが似ているパートナーとの質素倹約な生活…。両者を天秤にかけることはできませんが、結果的にどちらがBさんにとってよい選択肢だったかは、Bさん本人にしかわかりません。現状の夫婦関係に満足できず、不倫に走り、新しい相手から愛されていることに幸せを感じたのでしょうか。しかし、Bさんの社内での評価は下がり、子どもの気持ちを考えずに選んだ選択によって、以前とは違う不満をまた感じているのです。

   ◇   ◇

Aさんの話を聞いて、このような事態はどんな夫婦にだって起こりうることだという危機感を感じた筆者の友人。価値観の相違から生ずる相手への不満はどんなカップルにもあります。付き合い初めや結婚当初は相手を好きな気持ちが強いため、相手に合わせようとする人は多いでしょう。でも相手に合わせて自分ばかりが我慢するのはよくないですし、コミュニケーションを重ねてお互いの意思を伝えることが、夫婦関係をより深めるきっかけになるはずです。

「特にお金の使い方、子どものこと、住環境、老後の過ごし方など人生において重要なことは、わざわざ時間を作って話し合うべきだし、相手の意見にも聞く耳を持つことが大切よね」と、友人は思ったようです。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

2022/7/16
 

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