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駅の階段などで導入されている赤と黄のサイン。このようにふちに目印があると暗くても段差がすぐ認識できる
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駅の階段などで導入されている赤と黄のサイン。このようにふちに目印があると暗くても段差がすぐ認識できる

歩行者に優しい階段のデザインのあり方がSNS上で大きな話題になっている。

きっかけになったのは「階段をデザインする人にお願いしたいんですが、これ、薄暗がりだと降りる時すごく怖いのでやめてほしい。どこに足を載せたらいいのか迷う」というねえさまさん(@jun_hamarn)の投稿。

ねえさまさんが指摘するのは明るい色の素材と暗い色の素材が交互に並べられた階段のデザイン。公共の施設を含めよく見かけるデザインだが、このデザインに不便を感じる人は多いようだ。ねえさまささんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「下り時、踵が引っかかって転倒する寸前経験あります こういう階段の照明は何故か薄暗いし」
「私は左右盲かつ空間把握能力がなく物の奥行きがわからない、空間が平面的に見える視野の障がいがあります。
こういうデザインは平面にしか見えず、私のような視野の障がいがある者からしたら平地にしか見えていません。
家なら階段の境に蛍光テープを貼って対策しますが公共の階段は高確率で転びます」
「うちの近くに似たような階段があり、いつも転がり落ちそうになります。夫と一緒に考えたんですが、ヘリのところになんかついてないとどこまでが階段かわからないんじゃないか?という結論に素人ながら達しました。怖いけど1番近いから使ってしまう…!」
「バリアフリー機器を扱っている会社の者ですm(_ _)mこのデザイン、段鼻をわかりやすくするために色を変えているのですが、おそらくは施主の希望でこんな感じになっているのです。本当は黄色とかにするのが正解なのですが、施主は嫌がるようなのです。」
「私もデザインする側の端くれですが、本来の趣旨からすると先端と元端の色が逆ですね。建築士免許を持たない人からの圧力でこうなったと想像します。」
など数々の共感の声が寄せられている。

視覚に障害があったり加齢によって視力や色の判別能力が低下した人でも安全に利用できるよう、近年は輝度コントラストが高く、かつ色相の差が大きく色が見えやすい階段のデザインが重視されるようになった。駅の階段などに赤と黄の階段表示シートが貼られるようになったのもその影響だが、より多くの人がデザインと利用者の安全に関心を払うようになってほしいものだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

2022/10/11
 

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