連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

話題

  • 印刷
紅白セット(4980円/税込)※ふつうのショップECサイトにて販売
拡大
紅白セット(4980円/税込)※ふつうのショップECサイトにて販売

1瓶120g、3瓶で3800円の高級ケチャップが発売された。その名も「ふつうのケチャップ」(以下「ふつうの」)。1個約1300円という値段や化粧箱に入った丁寧な包装などを見る限り全然「ふつう」ではないが、一体どんな調味料なのだろうか。気になるので、スーパーなどで手に入る一般的なケチャップと比較して食べてみることにした。

なんでも、この「ふつうのケチャップ」は、『ミシュランガイド東京2020』から4年連続一つ星を獲得するレストラン「sio」の鳥羽周作シェフがレシピ監修を務めたものだそう。昨年、同様に瓶詰めの「ふつうのマヨネーズ」が発売され、その第2弾としてケチャップが登場した。

なんといっても1番の特徴はその価格だろう。3瓶入りで3800円、1瓶(120g)で1300円弱。一方で我が家で使っているチューブ入りのケチャップは、300g入りでメーカーの希望小売価格が239円だったので1gで約0.8円。「ふつうの」は1gあたり約10円だから…12倍近くなるのだろうか。調味料としてはかなり高級だ。

通常、ケチャップは濃縮したトマトペーストにさまざまな材料を加えて作るそうだが、「ふつうの」はトマトペーストではなく、生のトマトを弱火で4時間煮込んで作るという。原材料は、トマト(岐阜県産)、はちみつ、玉ねぎ、醸造酢、にんにく、食塩、香辛料。手間暇がかかっているからこその値段なのだろうか。

そこで気になるのがその味だ。まずは何にもつけずにそのまま、一般的にケチャップをつけて食べることが多いフライドポテト、チキンナゲット、ウィンナーにつけて、加熱後の味も確かめるべくオムライスも作ってみることにした。

■ケチャップというより、トマトソース?

比較用に普段記者が自宅で使っているケチャップを用意した。それぞれスプーンに出してみると、明らかに違う。「ふつうの」はサラッとしていてトマトソースのような見た目だ。

味もまったく違い、チューブの方は酸味が強いのに対し、「ふつうの」は酸味がありながらもマイルドで、ニンニクや香辛料の香りもしっかり感じる。調味料というよりは完成されたソースのようで、このままパスタにかけるだけでも立派な料理になる気がする。

次に用意したのは、ファストフード店のポテトとナゲット、スーパーで購入したウィンナー。ポテトなどは食材の味が負けるのではと心配したが、ディップして食べても不思議なことに食材の味をしっかり感じる。むしろ、程よい酸味と香辛料の刺激で、ワンランクアップした味わいになっていた。また、試しに「ふつうのマヨネーズ」と混ぜてオーロラソースを作って食べたらよりマイルドになったので、子どもが食べるのにはこちらの方がよさそうだ。

最後にオムライスでは、ケチャップライスと最後の仕上げに「ふつうの」を使用。ケチャップライスと卵にはあえてほかの調味料や具材を一切加えずに作ってみた。個人的に一般的なケチャップを加熱した味はやや苦手だったのだが、「ふつうの」は加熱するとなぜか甘味が強くなり、酸味が少ないので食べやすい。仕上げにもかけたことで、ケチャップライスの甘味、卵そのものの味を引き立てていた。

■味噌汁やカレーにも使えるらしい

メーカーによると「ふつうの」は、「ケチャップならではの味の主張をあえて抑えた」調味料で、味噌汁やカレーなどに入れてもいいんだとか。

ちなみに「ふつうの」という名前について、レシピを監修した鳥羽シェフによると、「『最高のおいしいを、世の中のふつうにしていきたい』という意味が込められています」。

「ふつうのケチャップ」は1箱(3瓶入り)税込3800円。「ふつうのマヨネーズ」と各2個ずつがセットになった「紅白セット」(4980円)も販売されている。購入は公式ECサイト「ふつうのショップ」にて(送料別途要)。

(まいどなニュース・門倉 早希)

2022/11/29
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ