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卵の価格高騰が続いています ※画像はイメージです(naka/stock.adobe.com)
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卵の価格高騰が続いています ※画像はイメージです(naka/stock.adobe.com)

栄養価が高く、これまで価格が安定してきた卵は、家庭でも大活躍ですよね。しかし、最近は卵不足による価格高騰で、家計へのダメージを考えて「卵を控えている」という家庭も多いでしょう。

■節約のため卵料理を控えることに…

U子さん(埼玉県在住、40代、パート)は毎日のように卵料理を食卓に並べていました。夫(40代、会社員)も息子(13歳、中学生)も卵が大好きなので、朝は目玉焼きや卵ご飯、昼のお弁当にも卵料理を入れるのが定番です。U子さん宅の卵の消費量は、1日平均5~6個といったところでしょう。

しかし、最近の卵の価格高騰により、U子さんはついに卵の消費ペースを落とすことを決めました。いつも安売りしているスーパーの卵が徐々に値上がりし、1番安かったころに比べて約3倍になった価格を見て「さすがに頻繁には買えない」と思ったのです。他の食品も値上がりしていますが、卵とは比べ物になりません。卵料理を減らす代わりに、U子さんは主に豆腐料理でたんぱく質を補うことにしました。

■卵の価格はどれくらい高騰している?

卵の価格高騰はニュースに取り上げられるほどですが、実際にどれくらい値上がりしているのでしょうか。総務省統計局が行っている「小売物価統計調査」では、東京都区部の卵の平均価格は以下の結果となっています。

   ◇   ◇

▽主要品目の東京都区部小売価格(1パック10個入り白鶏卵)
2022年4月:233円
2022年5月:235円
2022年6月:233円
2022年7月:235円
2022年8月:235円
2022年9月:248円
2022年10月:247円
2022年11月:247円
2022年12月:249円
2023年1月:246円
2023年2月:265円
2023年3月:287円
2023年4月:299円

総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」2023年4月調査

   ◇   ◇

2022年4月と2023年4月を比較すると66円も価格が高騰しています。地域差はありますが、ここ1年で卵は3割近くも高くなってしまったのです。

卵不足と価格高騰が与える影響は家庭だけではありません。外食産業や食品産業では、卵を使った商品の販売を休止する企業が続出しています。マクドナルドが3月にてりたまバーガーなどの卵商品の休止を発表したときは、社会に大きな衝撃を与えました。また、駅弁「シウマイ弁当」で知られる崎陽軒(横浜市)では、卵不足のため3月から「炒飯弁当」の販売を一部休止。4月半ばに販売を再開したもののチャーハンのレシピを一部変更しており、5月8日からは当面の間、酢の物に使っていた錦糸玉子をなくすると発表しています。卵不足による影響は、いつも気軽に購入していた定番商品が店頭から消える事態になるほど大きくなっているのです。

■卵高騰のダメージ、お宅はどうしてる?

栄養面でもメニュー面でも万能食材な卵の高騰は、やはりどこの家庭も影響は大きいようです。

▽50代女性・パート勤務
大谷翔平君はWBCの合宿の1回の食事でゆで卵を5~6個食べていたのをチームメイトの選手に暴露されていました。もっとも、彼には卵の高騰なんて関係ないですね(笑)。卵は野球選手にとっても一般人にとっても大切なタンパク質です。早く雛が大きく育ってくれないかしら。

▽20代男性・学生
自宅で卵購入を控えているので、マックのてりたまが販売されてる時を狙って補給することにしました。外食で卵料理を出すところを狙って行きます!

▽30代女性・会社員
卵は万能だし、大好きなので高いのは本当に困ります。流通も値段も、早く前のように戻ってほしいです。

▽40代女性・主婦
高いけど栄養もあるし、卵がないとレパートリーが減るので我が家では値段は気にせず購入しています。当分の高騰は仕方ないと諦めました。

▽30代女性・会社員
お弁当用の卵焼きは絶対ほしいので、1パックは購入していますがこれ以上値上がりすると厳しいですね。今もすでにおかずでの使用やTKG(卵かけご飯)を家族で控えています。

(まいどなニュース特約・わたなべ こうめ)

2023/5/8
 

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