連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

ごのくにのかたち

  • 印刷

 本紙の連載企画「ごのくにのかたち 新五国風土記×兵庫県150年」(1月3~8日)に合わせ、播磨出身、在住者335人に実施したアンケートで、「播州人(ばんしゅうじん)と感じない」と答えた人の割合は約1割にとどまり、自覚の高さをうかがわせた。地域別では、姫路、西播、北播の3地区が1・6~9・6%だったのに対し、東播(明石市と神戸市の一部を含む)が18・9%と際立ち、意識の違いが浮き彫りになった。

 設問「どんなときに播州人と感じるか」の自由回答を取りまとめた。「感じない」と答えた東播地区の割合を市区町別にみると、高砂市=17・9%▽加古川市=13・8%▽播磨町=8・3%▽稲美町=25%▽明石市=23・8%▽神戸市西区=50%-と、東寄りの自治体で高くなる傾向が出た。

 神戸市西区の70代男性は「神戸生まれなので(播州人と)あまり感じない。播磨は純朴な田舎のイメージ」とした。同区の西隣にある明石市出身、在住者の回答では、「自分は神戸人だ」(80代男性)や「播州=姫路の印象」(50代女性)などの意見が目立った。

 同市出身の30代女性は「明石が播州のくくりに入ることは承知しているが、実感はない。ただ、明石が摂津だとも思わない」と複雑な心境を明かす。明石など播磨各地で過ごした60代男性は「播州は広く、隣接する摂津、備前の影響を受けるため、東西南北で方言も微妙に違うし、気質は異なる」などと指摘した。

 一方で、「播州人」と言われた際の受け止めを尋ねた問いで、東播は「誇りに思う」「うれしい」という肯定的な選択肢が50%を占めた。北播と同率で、西播(59・6%)と姫路(39・4%)のほぼ中間という平均に近い結果だった。

 播州人のイメージを4択から選ぶ設問でも、全4地区で「言葉が悪い、柄が悪い、気が荒い」の割合が最も高くなるなどおおむね傾向が一致し、東播の特異性はうかがえなかった。

 アンケートは、昨年12月に実施。姫路=94人▽西播=57人▽東播=122人▽北播=62人-の4地区で、10~90代の男女335人から回答を得た。(小川 晶、金 慶順、坂山真里緒)

固定観念として定着

■園田学園女子大の田辺眞人名誉教授(地域史)の話

 明石など播磨の東部は、神戸・阪神間が生活圏の中心となり、姫路などと比べて播州人としての意識が薄れやすい。一方で、言葉遣いなどに代表される播州人のイメージは、固定観念として定着しているため、自覚の有無にかかわらず、地域性が出なくなっているのだろう。交通網の発達などにより、播州人という概念が、実生活とかけ離れる傾向は強まっていくと考えられる。

天気(10月17日)

  • 21℃
  • 17℃
  • 40%

  • 19℃
  • 13℃
  • 60%

  • 23℃
  • 17℃
  • 30%

  • 22℃
  • 15℃
  • 30%

お知らせ