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 神戸市西部の活性化の起爆剤として計画された市営地下鉄海岸線(愛称・夢かもめ)が七日朝、営業を始めた。着工から七年余り。鉄分を含んだ大量の地下水、阪神・淡路大震災…。ようやく迎えた晴れの日に地元の住民からは喜びの声が上がった。人口の流出が続く兵庫、長田区の臨海部。海岸線はインナーシティー対策の切り札となるのか。地元の期待を乗せた電車が走り出した。

拍手に送られ

 発車式が行われた「三宮・花時計前」駅。午前五時十五分にシャッターが開くと、前日午前六時から待っていたという尼崎市の会社員(40)が一番乗りで切符を購入。「西神・山手線開通も一番乗りでした」と満足げだ。

 一方、同二十五分から「新長田」駅で行われた発車式には、地元の代表らが出席。友光喜代子さん(82)が「海岸線の開通で若い人が戻ってきてくれれば」とあいさつし、花束贈呈や列車キーの授与の後、くす玉が割られた。

膨らんだ事業費

 同線は三十三年前、市電に代わる新たな交通機関として計画された。

 だが、時代の変化とともに長田、兵庫沿岸部のインナーシティー問題が浮上。開業目的を変え一九九四年に着工にこぎつけた。ところが、震災で工期が二年ほど延びた上、事業費も千八百億円から二千四百億円に膨らんだ。一日の乗客数も十三万人から八万人に下方修正を余儀なくされた。

 「新長田」から「三宮・花時計前」まで十駅、約八キロ。市は乗客確保に懸命だ。

思いを乗せて

 新長田駅の始発には約三十人が乗り込んだ。

 一番乗りは午前零時に加古川市からミニバイクで来た無職の男性(62)。沿線の会社を先月退職したばかりといい、「できれば夢かもめで通勤したかった」。同市西区の関口はるえさん(83)は「毎日お参りに行く和田岬のお寺が近くなりました。長生きはするもんですね」と喜ぶ。

 和田岬駅は、近くの兵庫工業高校に通う生徒らでにぎわった。同高一年の河野紗代さんと谷本歌織さんは「バス通学より十分も早く着く。助かります」と話していた。

 三宮・花時計前駅からは五時四十三分の始発に約五十人が乗車し、真新しい車両の乗り心地を確かめていた。

 同市兵庫区の専門学校生、中田玄さん(26)は、ヴィッセル神戸のユニホームを着て仲間六人と乗車。「御崎公園でヴィッセルを応援しよう。ワールドカップを成功させよう!」と呼びかけた。

2001/7/7

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