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 6400人を超える人々の命が奪われた阪神・淡路大震災。発生から15年を前に、神戸新聞社は遺族を対象とするアンケートを初めて実施した。深い悲しみと、どう向き合ってきたか。支えてくれたものは何か。震災とは何だったのか―。亡くなった人々の生と死が一人一人異なるように、遺族303人から届いた回答に込められた思いもまたそれぞれ違う。この未曾有の災害の何を語り継げばよいのだろう。寄せられた声を読み解き、私たちはあらためて考えたい。(宮沢之祐)

2010/1/8

調査の方法

 調査は昨年11~12月に実施。神戸新聞の記者がこれまでに取材した遺族や、入手した遺族名簿を基に約600世帯に質問用紙を郵送した。家族の間でも心情や意見は違うとみて、質問用紙は1世帯に2枚ずつ送った。
 主な質問は、震災体験を人に話すことがありますか▽ここ数年、1月17日前後に決まってすることがありますか▽心理・精神状況で当てはまるのは▽震災を風化していると感じることがありますか▽震災から15年、あなたを一番支えてくれたものは何ですか―など。

調査の概要

 回答は303人から寄せられた。名前の記入は任意としたが、200人が記名していた。
 回答者の内訳を見ると性別では、男性130人▽女性170人▽無回答3人。年齢別では50代以上が76・9%を占め、若い世代が少なかった。
 現在の住所は、兵庫県内(被災地内)211人▽県内(被災地外)38人▽県外51人―だった。
 亡くなった人との続柄は、親を亡くした人が85人で最も多い。次いで、子ども80人▽配偶者44人▽複数人38人▽親類(義父母含む)23人―など。
 また、震災時の生活形態は「亡くなった人と同居」133人▽「同居していなかった」165人▽無回答5人―だった。

 

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