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撮影エピソード「編集局」を完全再現 東京支社編集部長 太田貞夫
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全壊した神戸新聞会館=1995年1月22日、神戸市中央区雲井通7 第二本社
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全壊した神戸新聞会館=1995年1月22日、神戸市中央区雲井通7

第二本社

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 ドアを開けた瞬間、ごく自然に15年前にタイムスリップしていた。そこには震災前の神戸新聞編集局があった。

 雑然と並んだスチール製の机といす、少しすすけた壁、天井からつるされた各部のプレート…。当時の資料をもとに再現された編集局フロアは細部まで丁寧に作り込まれていた。机上のワープロの中には実際に使っていたものもあるという。

 茨城県内のロケ現場を訪ねたとき、今回のドラマに携わるスタッフの熱気を感じた。

 この日は、震災直前の編集局の日常を伝えるシーンが撮影された。編集局長役の内藤剛志さんが記者やカメラマンにはっぱをかける。「はよう原稿出せよ。もう締め切りやぞ」

 社会部のデスクが電話で怒鳴っている。整理部長役の高嶋政宏さんはくわえたばこで黙々と原稿をさばいていく。カメラマン役の櫻井翔さんが帰ってきた。内藤局長が尋ねる。「どや、人間撮れとぉか」

 俳優陣の熱心な役作りにも感心した。高嶋さんはシーンごとに「この動きでおかしくないでしょうか」と確認してきた。内藤さんも「こんなとき、局長はどんな言い方をするんですか」と、自分でセリフを工夫していく。論説委員長役の山本圭さんは重厚な演技で脇を固める。

 七高剛監督が納得しないと、何度も撮り直しが行われた。神戸弁を指導するのは兵庫県立ピッコロ劇団出身の石本興司さんだ。俳優、スタッフの気持ちが次第に一つになり、撮影が進んでいく。震災前の編集局の光景が再び重なる。

2010/1/16

 

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