正平調

時計2020/03/24

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本当に4年後、東京でオリンピックは開かれるだろうか。作家の井上靖は心配になったらしい。というのは1960(昭和35)年のこと。ローマ五輪の閉会式に掲げられた「さようなら、東京で」の電光文字を見たときという◆五輪のためには新しい施設や道路を造らねばならない。「それが果たして四年間のうちにできるだろうか」、そう感じたとのちの回想にある。戦後まだ15年、あの頃の日本人の正直な思いであったかもしれない◆4年前、リオ五輪の閉会式では「東京で会いましょう」と映し出された。あのとき、憂いごとはいろいろあったにしても「本当に4年後…」と案じた人は恐らくいまい◆結論は4週間以内に-とは、何とももどかしい。国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の延期について検討を始めた。新型コロナウイルスの大流行を受けて、延期を求める各界の声に押された形である◆トップアスリートたちが万全の準備をして臨み、万来の声援に力を得る。このままだとそれが難しい。延期されるとしたら秋か、来年か、再来年か。つらい議論になる◆先が見えぬなか、福島の聖火リレーは大きく内容を変えて始めるという。「復興五輪」の名のもと、万全と万来で臨みたい思いはきっと同じだろうに。2020・3・24

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