正平調

時計2020/08/05

  • 印刷

岸信介氏が首相になって間もないころという。寝ていると、胸に何か重たいものがのしかかってきた気がして目が覚めた。何なんだ。布団の上に座り直して、はたと思い当たる。あれは日本という『国家』の重みではないか-◆じかに聞いた話として毎日新聞記者だった三宅久之さんが書き記している。やや誇大なところなきにしもあらずだが、一国を背負っていく覚悟を示したかったのだろう◆安倍晋三首相も敬愛する祖父と同じく、国の重みを、そして今は何より国民の命を守るコロナ対策の重みを胸にずしりと感じているはずである。ならば行動で示そうよ◆感染拡大で騒然としてきた世間を尻目にもう1カ月半、国会の答弁に立たず、会見も開いていない。アベノマスクをさっそうと新マスクに切り替え「いざ」の心意気かと思いきや、野党の求める臨時国会も当面は開かぬ腹づもりらしい。がっかりである◆危急の折にこれでは自らを“不要不急”の存在と言うに等しい。徳川家康は述べている。「一軍の将たる者は味方諸人(しょじん)の盆のくぼばかり見ていて勝てる者にてはなし」。味方の盆のくぼ、つまり首の後ろに隠れてばかりでどうする。勝負所は前に出よと◆リーダーの自覚があればの話だが、安倍さんがどうかは知らない。2020・8・5

正平調の最新
もっと見る

天気(9月18日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 70%

  • 24℃
  • ---℃
  • 60%

  • 31℃
  • ---℃
  • 70%

  • 30℃
  • ---℃
  • 80%

お知らせ