正平調

時計2020/09/20

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本紙に掲載している「首相動静」は分刻みで首相の一日を伝える欄だ。ここを読むだけで政局が分かるという人もいる。新旧が入れ替わった16日は、菅首相が35行、安倍前首相は9行◆永田町の関心は菅首相の一挙一動に移り、世間の目も新首相の政策に注がれていく。やむを得ない流れとはいえ、前首相の7年8カ月への疑問や批判までが、霧のように消えてしまうのではないかと気になる◆そこで、紙面で読んだ論評から心に残ったものを二つ。作家池澤夏樹さんは、かなり辛口の意見だ。「安倍内閣のキャッチフレーズはすべて空振りで終わった」。政治の私物化、コロナ禍、男女格差…とあれこれ◆福島生まれの東北学院大准教授松谷基和(もとかず)さんは、五輪招致のスピーチがトゲのように刺さった。福島原発の問題は東京に影響を及ぼさない、と安倍首相は言った。「福島とは、東京に害をもたらす忌まわしい存在」。松谷さんにはそう聞こえたという◆伊東正義さんという気骨のある政治家がいた。リクルート問題に揺れる自民党内で後継首相に推す声が高まったとき、こう言って固辞した。「本の表紙だけを代えてもだめだ。中身を変えて意識革命しなければ」◆安倍政権のここは良くなかったと、中身を変える気構えはありや。2020・9・20

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