正平調

時計2020/10/01

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映画「マルサの女」は賞を総なめする快作だった。1987(昭和62)年の公開だ。脱税を暴く国税局査察部、通称マルサ。不正を隠そうとするホテル経営者。たっぷりと楽しめた◆なぜ脱税問題をテーマに。問われて、伊丹十三監督が答えている。「すべてがカネの今の時代、税金を切り口にすれば、現代ニッポンの象徴的な断面が見えると思った」◆にわかに浮上したこの問題からどんな断面が見えるか。当選前の10年間、トランプ米大統領が所得税を納めていなかったとニューヨーク・タイムズが報じた。納めたときも日本円で約7万9千円。例によって大統領は「フェイクニュース」と否定する◆大統領が納税なしだったとは信じられない。富豪の暮らしは虚栄か、節税か、あるいは巧妙な所得隠しか。ニューヨーク・タイムズのことだから、二の矢、三の矢をつがえているだろう。しばらくは目が離せない◆伊丹さんの話を続ける。「脱税、汚職、選挙違反」が民主主義への最大の犯罪と言う。税金は取られ損と受け止める声もあるが、「民主主義社会への参加費」と考えたらどうか、とも。この方らしい言い方だ◆大統領選のテレビ討論が始まった。見ながら、つぶやく。ところで大統領、参加費が未払いではありませんか。2020・10・1

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