正平調

時計2021/01/27

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落語家の立川談志さんは弟子に厳命したそうである。「カレーライスはどう食ってもかまわんが、蕎麦(そば)だけはちゃんと食え」。作家、森村誠一さんの「蕎麦の鬼」という随筆に書いてある◆はじめはつゆをつけずに。次に薬味をのせて。すするときは一気に…などとよくは知らないが、粋な蕎麦の食し方はさまざまに語られる。その点、カレーは気楽らしい。きっと自由で民主的な食べ物なのだろう◆外国にルーツを持ちながら今では国民食となったカレーやラーメンも確かな日本の食文化であり、その価値を掘り起こそう-。文化審議会の作業部会がそんな報告書骨子を了承したという。先日、記事で読んだ◆カレーやラーメンは「世界のさまざまな文化を取り入れ独自に発展させる日本文化の特徴の表れ」だと骨子は言う。なかなか格調が高い。権威とは無縁だったはずの食卓のカレーが何やらありがたく見えてくる◆まつわる思い出もまた人それぞれ。向田邦子さんに下宿先のおばあさんの「不思議なカレー」の話があった。何でもかつおだしに野菜を入れ、カレー味をつけたものを茶わんでいただいたとか(「昔カレー」)◆うどん粉いっぱいの、冷めるとしわの寄る母のライスカレーが懐かしい。これも向田さんの回想にある。2021・1・27

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