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関係者向けのお披露目会で福良湾を疾走する2代目の咸臨丸=南あわじ市福良
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関係者向けのお披露目会で福良湾を疾走する2代目の咸臨丸=南あわじ市福良
船内に設けられた「デジタル水族館」=南あわじ市福良
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船内に設けられた「デジタル水族館」=南あわじ市福良

 鳴門海峡の渦潮観光が最盛期に入るのを前に、兵庫県南あわじ市の福良港に新しい観潮船がお目見えした。運航会社のジョイポート南淡路が建造した2代目「咸臨丸(かんりんまる)」(総トン数約390トン)。船体は先代の茶色とひと味違うシックな黒色で、見物人が「新鮮」と声を上げていた。地元住民に披露する乗船会などを経て、13日の「淡路島びらき」でデビューする。(西竹唯太朗)

 1997年設立の同社は現在、「咸臨丸」「日本丸」の2隻を運航する。3隻目は、2025年の大阪・関西万博などで大阪湾一帯が活性化することを見越して計画。約12億円をかけ、19年から広島県福山市の造船会社で建造されてきた。

 2代目咸臨丸は全長約60メートルで、定員は初代と同じ500人。1階には、南あわじ市内の観光施設を映像で紹介するシアターや、鳴門海峡周辺に生息する魚介類約40種類が泳ぐ映像が流れる「デジタル水族館」を設置。船内でも楽しめる設備を強化した。

 3階屋外のデッキは、従来の2段から3段にし、渦潮を眺められる場所を増やした。また、貸し切りでくつろげる個室「貴賓室」を設けた。

 2階は段差をなくすなどバリアフリー化し、車いすが入れるスペースを作った。キッズルームや授乳室も設け、幅広い世代のニーズに合わせた。

 鳴門の観潮は、これからが昼間の干満差が大きくなる最盛期。同社広報担当の男性(38)は「コロナ禍で暗い話が多いが、新船で春の大渦を見てもらい、少しでも楽しい時間を過ごしてほしい」と話している。

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