兵庫県南あわじ市の通称・辰美地区（津井、丸山、阿那賀、伊毘、伊加利）の住民らでつくる西淡辰美地区活性化推進協議会がこのほど、地域への移住者を増やそうと、地元の魅力を発信する動画を製作した。動画配信サイト「ユーチューブ」で公開。約６分間で、実写とアニメーションを交えながらドッグラン、温泉の泉源など地域の観光スポットを紹介する。

　同会では、これまでにも地域の名所を掲載したパンフレット作りやウオーキングイベントの開催などで、街の活性化を目指してきた。コロナ禍で地方への移住が見直される機運に合わせて、昨年から動画を企画。アニメーターや動画製作会社に依頼するなど準備を進めてきた。

　完成した動画は、伊加利にドッグランがあることにちなみ、イラスト調に描かれた犬が主人公。飼い主とはぐれた犬が、辰美地区を走って探す中で、丸山海釣り公園や、旧西淡町のホテルなどで利用されるうずしお温泉の泉源などを見つけ、地域の魅力を知るというストーリーとなっている。

　同会の森本良枝代表（５８）は「福良などと比べて観光客も少ない地域。動画を見て、まず辰美地区に興味を持ってもらえたら」と話していた。（西竹唯太朗）