■醸造用ブドウ・経営
「田舎を早く出たいと思っていた」。兵庫県淡路市仁井のワイン用ブドウ畑で、レストラン経営者井壷幸徳さん(55)が、少年期の感情を思い起こす。
田園風景が広がる仁井で育った。洲本の私立中学へ進学して寮生活し、早々に離れた。休日になると、洲本の市街地で食べ歩くのが楽しかった。イタリアンレストランでカルボナーラを食べ、卵とベーコンが合わさったソースのおいしさに驚いた。
「他にもいろんな料理も食べたい」「自分でも造ってみたい」。興味は膨らみ、イタリア料理の道に進むと決めた。高校卒業後、神戸市中央区のイタリアンレストランで修業した。洲本や大阪のレストランなどでも働いた。26歳でイタリアへ渡った。
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本場のイタリア料理は、地元の食材ばかりを使って調理をするのが基本だった。シェフたちは、「自分の街の食材を使った料理が一番おいしい」と、自信を持っていた。
「君の街には何があるのか」と、尋ねられた。何も答えられなかった。生まれ育った地域を知らない、と初めて認識した。地元を大切にするイタリア料理の精神が欠けていたと反省した。1年で帰国し、地産地消を掲げた淡路島内のレストランなどでシェフを務めた後、2000年に自らの店「リゾレッタ」をオープンさせた。
島内だけでそろえるのが難しい小麦粉やオリーブオイルはイタリア産を使うが、牛肉などの食材を全て島産にしている。近年、国産ワインの品質が上がってきたと感じ、店でも神戸ワインなどを取り扱うようになった。「いつか地元産ワインを造って店で出したい」との思いが強まった。
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20年、ブドウ農家の小谷雄介さん(54)と、共通の知人を通じて知り合った。ワイン用を栽培し、醸造の経験もあると聞いた。小谷さんが仁井の畑で収穫し、岩手県遠野市の施設で試験醸造したワインをもらった。「飲みやすい。一緒に淡路島産ワインを作らないか」。同世代が共鳴した。
2人は今年4月、ブドウ栽培やワインの醸造販売などの新会社「淡路島ワイナリー合同会社」を設立した。醸造所も、仁井で開設を予定し、来秋の仕込み開始を目指している。レストランやカフェを併設し、ワインに合わせた食事を提供するという。仁井には、神戸淡路鳴門自動車道の高速バス停がある。島外から気軽に足を運べる観光施設にする考えだ。
「地元で取れた食材で料理し、地元で出し、日本中、世界中の人にも発信する。そういう拠点にしたい」と井壷さん。小谷さんが東北で障害者が働く醸造所を手がけた経験も生かしていくという。
過疎化で、母校の仁井小学校は2010年3月に閉校した。「今の自分にとって仁井は大切な場所。醸造所が地元の人が交流する場にもなり、活性化につながってほしい」。井壷さんは願う。(中村有沙)
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(1)純淡路島産ワインで夢を追う
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