洲本商工会議所(兵庫県洲本市)の起業支援を受けて営業するパン店が、一旗揚げようとネット投票「全国カレーパングランプリ」に参加し、予選を通過して本選に進んでいる。商品は「淡路牛カレーパン」(580円)。淡路牛と淡路島産タマネギを使った具と、大粒のクルトンをまぶしたごつごつした見た目で、強気の価格設定。「試行錯誤した。目指すは最高金賞」と投票を呼び掛ける。(荻野俊太郎)
パン店は「サンハート」(同県洲本市本町4)。商工会議所ビル1階の貸店舗「チャレンジショップ」で昨年7月に新規開業し、地元食材を使ったパンやケーキを販売してきた。
「淡路牛カレーパン」は、淡路産タマネギを入れたルーと、別で煮込んだ淡路牛を生地で包み、自家製のクルトンをつけて揚げている。揚げる際にクルトンが油を吸いすぎないよう、衣に使う小麦粉の種類を変えるなど試行錯誤し、かりっとした食感に仕上げた。
カレーパングランプリは、一般社団法人日本カレーパン協会(神奈川県小田原市)がオンラインで催している。淡路牛カレーパンは本選の136点に残った。「揚げ」(東日本と西日本)、「焼き」(同)、「チーズ」、「キーマ」、「バラエティ」の7部門に分かれて競う。
本選の投票期間は20日まで。サンハートが残った西日本揚げカレーパン部門は、前年度最高金賞店の「カレーパンノヒ」(大阪市)など強敵がそろう。サンハート代表の酒部正弥さん(29)は、「味と見た目のインパクトにこだわったパン。話題を提供し、淡路島を盛り上げたい」という。
商工会議所の支援を受けるチャレンジ期間は、7月末で終わる予定。すでに市内の別の場所にパン焼き機を設置しており、新たに店舗を用意して営業を続けるという。酒部さんは「未経験同然からスタートした。今後も工夫したい」と話している。同店TEL070・8391・1107









