浜辺に巨大なスクリーンをつるす「うみぞら映画祭」(神戸新聞社など後援)が9月17~19日、兵庫県洲本市内で開かれる。昨年までの大浜海岸に加え、旧紡績工場の赤れんが棟群を再開発した同市塩屋1の市民広場にも、「空の映画館」としてスクリーンを設置。島内外から訪れる人が、洲本の風物詩となった野外上映を気軽に楽しめるようにする。(吉田みなみ)
淡路島観光協会や淡路島フィルムオフィスなどでつくる「海の映画館をつくろうプロジェクト実行委員会」の主催で6回目。幅広い年代に向け、アニメ映画を中心に上映する。
大浜海岸には、従来通り縦約5メートル、横約9メートルのスクリーンをクレーンで設置する。3日間を通し、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」などジブリの4作品と、芸人・西野亮廣さん作の絵本を原作にした映画「えんとつ町のプペル」を上映する。約20店の飲食ブース「ナイトマーケット」も設ける。
市民広場は、赤れんが棟の趣を残して再開発した図書館や商業施設があり、壁面に大浜と同じサイズのスクリーンを掲げる。動物たちがミュージカルを演じるコメディーアニメ映画「シング」と続編を上映する。
2拠点に加え、同市本町5にある島内唯一の映画館「洲本オリオン」でも、阿久悠さん作詞「時代おくれ」がモチーフで淡路島が舞台の「時代おくれ」など約10作品を上映する。
大浜の料金は、いすの指定席が大人3800円、砂浜の一般エリアが同3千円など。入場券を8月30日から、映画祭公式ホームページや島内の観光案内所など6カ所で販売する。購入者は券のQRコードを読み込んで名前や住所などを登録する。新型コロナウイルス拡大防止の一環で入場者を把握するため。
市民広場は無料。洲本オリオンは作品によって料金が異なり、現地で当日支払う。同映画祭事務局TEL0799・73・6310