Q 組事務所はどんなところにあるの。
A 繁華街に多い。ただ、暴力団対策法で組側もかつてのように暴力団のシンボル「代紋」を掲げることができないため、一般の建物と見分けがつきにくくなっている。
Q 区別のポイントは。
A 一般論でいうと、組事務所は監視カメラが不自然に多く、窓ガラスが板などで覆われている。塀が高く、有刺鉄線が張られていることもある。
Q 目立たない場所にもあるの。
A 住宅街の民家を事務所として使ったり、マンションに別宅を設けたりする暴力団もある。3月には神戸市須磨区の住宅街にある組事務所が荒らされた。近隣の住民に聞くと、「暴力団事務所とは知らなかった」と話していた。
Q 危険から身を守るには。
A 県警は組関連施設の周辺でパトカーによる巡回を増やし、一部は24時間体制で警戒している。近くの学校や自治会には個別に情報も提供している。そうした情報をよく聞き、安易に近づかないことが何よりの対策だ。
Q ほかに注意点は。
A これまでに組関連施設周辺で起きた事件は夜間から未明の発生が多い。日没後は特に注意してほしい。